【尾曲がりクマちゃんのお話 ★ のら猫クロッチ物語】
第4話 桜雨
ちょっぴりゆるくて、スローペースな尾曲がりの黒猫クマ。そんなクマをほおっておけないクロッチは何くれとなく面倒をみてやっていたのですが…… 春の嵐が近づく夜に、満開の桜の下でおきた小さな奇跡。
作:かりにゃん
朗読:鈴木万由香
音響制作:村田健太郎
(再生時間 約10分)音声を「ON」にしてご視聴ください。
【クロッチ作品を創るラッキーワイドの造形作家たち。7】
村井理恵子(むらい りえこ)さん
絵の中から今まさに飛び出そうとしているクロッチ
「飛び出す勢い! を感じて欲しい」と語る村井理恵子さん。今年入社2年目、期待の新人だ。美術系の高校で学び、大学では彫刻を専攻した。今回、「飛び出すクロッチ」の制作では、先輩にアドバイスをもらいながら、得意の粘土を使った原形に、自らが持つ塑像の技をすべて注ぎこんだ。
作品では「プロポーションでかわいらしさを表現する」ことに注力したという。オイラのボディーのデフォルメの加減が難しく、とりわけ頭部には細心の注意をはらったそうだ。うん、オイラの頭と顔の形はちょいと変わっているからね。
展覧会の来場者には「絵から飛び出している」という、平面と立体の融合の絶妙な加減を見て欲しいそうだ。この作品は、通常の立体作品とは異なり、オイラの背中、つまり後ろ側を作らない。だからこそ、表には現れない「からだ」の後ろ部分の形を鮮明にイメージしながら制作しなければならず、それが難しかったという。他には「スカーフのしわや足先も見て欲しい」そうだ。
「クロッチは後姿が魅力的ですね」と村井さん。オイラ、なんか照れちまう。「親しみやすい」ともいってくれた。ありがとう!
さて、自分を動物に例えると?
「わかりません。でも鳥が好き、特にインコが。フォルムが好きです」とあつく語る村井さんは、対象のプロポーションやフォルムにこだわりがあるらしい。「造形屋さんでなければ製造業にいっていたと思う」。とにかく「立体」を仕事にしたかった。彫刻を学んできたとはいえ、ここでの仕事は村井さんには、はじめてのことばかり。「上には上があります」。1年を経ての率直な感想だ。
「先輩からは、技術面ではもちろんのこと、仕事に対する姿勢や熱意から学ばせてもらっています」と、ゆっくり言葉を選びながら語る。
「今は、自分に渡してもらえる仕事をひとつひとつ完成度をあげられるように努力をしています」。片道2時間もかけて通勤している村井さん、がんばってね!
【別欄での解説】
「飛び出すクロッチ」を発案したのは、肉球オブジェを作った佐藤愛子さん。そして、村井さんは、岩永愛さんが担当するクロッチ時計の一部も手がけている。時計のレリーフ部分のドクダミの花と葉の粘土原形をへらで丁寧に成形した。オイラの立体作品は、作家さんたちそれぞれの得意分野をいかした共作でもあるんだね。
【クロッチ作品を創るラッキーワイドの造形作家たち。6】
岩永愛(いわなが あい)さん
木彫りの美しさ、クロッチの掛け時計
「削るたびにふわっと木が匂うんです」。ノミで削ることが大好きだという岩永愛さん。立体デザインを専攻した学生時代に、ある先生と出会い木彫をはじめた。今回、「クロッチの掛け時計」を制作中の岩永さんは、今後もずっと木彫を続けていくつもりだ。
写真提供:山田親広さん
のら猫の潔さと兄貴肌がオイラの魅力だという。作品の見どころは、「あっ、クロッチだ!」という強いインパクトと「クロッチのかわいらしさ」。人の背丈より高く設置される掛け時計に「いかに来場者の目を惹き付けるか」を考え、なんとも愉快なデザインを生み出した。作品の見どころは、ノミと彫刻刀で仕上げ彫りをする時計の装飾のレリーフだという。木目の美しさを活かした塗装にもこだわるつもりだ。
苦労したところは、今回はじめて挑戦した「キャラクター単体での削り出し」と「オイラのおにぎり型の顔」。目下、木とFRPの異素材の組み合わせでどう仕上げようかと思案中だ。
ラッキーワイドに入社してほぼ一年の岩永さん。以前は建築模型を作る仕事に携わっていた。ここでは、仕事によって毎回やることがかなり異なるという。とりわけ、作家の作品では完成度の高さを求められるために神経を使う。とはいいながら、細かい仕事が得意な岩永さんは仕事を楽しんでいる。つらいことがない。どんな仕事でもその中に楽しみを見いだしていけるタイプなのだ。
岩永さんがラッキーワイドで働いてみて、「凄い!」と思ったことがある。それは、すばらしい技術をもっているにもかかわらずおごった先輩がいないことだ。尊敬できる人が多いという。
自分を動物に例えると? との問いには、
「わたしは狼です。本能でそう感じるんです」との力強い答えが返ってきた。
幼いころに見たテレビの番組で、狼の群れの映像を見て衝撃を受けた。「ビビッときた!」のだという。その後は、膨大な数の狼の絵を描き、動物園に何度も狼に会いに通い、ひたすら「狼一筋」の人生を歩みつづけている。
「狼愛」にかけては地球上の30人の中にはいると自負している。
「狼はもちろん、動物、木、そして自然」。それらが自分の創作活動の基盤だと語る。かつて、獣医になるか美術系の仕事をめざすか迷ったという岩永さん。狼の鋭い嗅覚と本能が、自分の才能を活かせる最高の環境と仲間を見いだしたのかも。
大人だけにはまかせられない!
世界の子どもたちとの環境サミットで世界をかえよう!
動物に変身! アートで国際交流6時間
in 練馬区立美術館
【小学3年生〜中学生を3名さまご招待】
◆募集締切:9月15日(木)
たくさんのご応募ありがとうございました!
企画 ◉ 動物かんきょう会議 x オイスカ「子供の森」計画
◆下記より案内パンフレットをダウンロードできます
http://nurue.com/pdf/WACE_0918.pdf
世界とつながるってすごい!
いろんな”アイディア”がどんどんわいてくる。
今年はミャンマーとモンゴルから、
植林活動や環境を守る活動をしている子どもたちが来日します。
今、世界の森はいったいどうなっているのでしょう!
日本の森との違いはあるのでしょうか?
よりよい未来のために! 動物になってワイワイガヤガヤ。
動物たちによる ”地球環境サミット” がはじまります。
※基本言語は日本語です。(各国言語の通訳がつきます)
◉主な内容
・アニメ視聴『動物かんきょう会議』
・創作室で『動物キャラクターづくり』
・ミャンマーとモンゴルの『森のおはなし』
・動物になってワイワイガヤガヤ『環境サミット』
・『動物宣言』して、みんなで記念撮影 など
【日本・カナダ共同開発作品「せかい!動物かんきょう会議」にむけてのアートイベントです】
◆日時:2016年9月18日(日)10時~16時
◆会場:練馬区立美術館
東京都練馬区貫井1-36-16 Tel : 03-3577-1821
http://www.neribun.or.jp/museum.html
◆対象:小学生高学年~中学生
(保護者の方がお申し込みください)
◆募集人数:16名
(応募多数の場合抽選)
◆募集締切:9月15日(木)
【小学3〜6年生を3名さまご招待】
(飲み物とおやつをご用意します)
【参加申し込み方法】
下記内容(1~8)をご記入のうえ、メールにてお申し込みください。
宛先:zomama73@gmail.com
(株式会社ヌールエ デザイン総合研究所)
《参加者》
1:お名前(ふりがな)
2:性別
3:生年月日
4:学校名
5:ご住所
《保護者の方》
6:お名前
7:ご連絡先(電話)
8:ご連絡先(e.mail)
◆問い合わせ
ヌールエ デザイン総合研究所(担当:筒井)
zomama73@gmail.com
公益財団法人オイスカ「子供の森」計画(担当:高田、諸江)
cfp@oisca.org
◉主催:ヌールエ デザイン総合研究所、公益財団法人オイスカ
◉協力:練馬区立美術館、ぶんぶんフィルムズ、青山学院Hicon、
新宿区立しんじゅく多文化共生プラザ、66LOVE協会、博進堂、
動画工房、スタジオガッツ、アスラフィルム
◉協賛:一般社団法人 練馬アニメーション
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プロジェクトのご案内
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◉動物かんきょう会議プロジェクト
地球温暖化防止京都会議COP3 をきっかけに誕生。アニメシリーズ「動物かんきょう会議」(2010 年)はNHK E テレ放送作品。第19回地球環境映像際「子どもアースビジョン賞」受賞。第2回ESD環境学習モデルプログラム採択(環境省)
◉オイスカ「子供の森」計画
人と自然のつながりを学びながら、木を植える活動を通して、地域や地球に貢献しています。現在、世界36 カ国で展開。動物かんきょう会議プロジェクトとは2012年よりコラボレーション。
公益財団法人オイスカは1961 年の創設以来、「農業を通じた人づくり・国づくり」を目指し、アジア太平洋地域の開発途上国において農林業開発、人材育成、環境保全を推進するNGO(民間国際協力団体)です。1980 年から植林活動を開始し、1991 年からは「子供の森」計画をスタートさせました。現在、国連経済社会理事会の総合諮問資格を持つNGO として活動しています。
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主催団体のご案内
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◉株式会社ヌールエ デザイン総合研究所
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-2-1 ビューシティ新宿御苑904
http://www.nurue.com/
◉公益財団法人オイスカ
〒168-0063 東京都杉並区和泉2-17-5
http://www.oisca.org/
アートワークショップは、美術館内の「創作室」と美術館前の「美術の森緑地」の2会場で行います。
「美術の森緑地」とは?
http://www.neribun.or.jp/web/0000_reg/00_new/file/1389_02.pdf
【クロッチ作品を創るラッキーワイドの造形作家たち。5】
諸橋司さん
この迫力! 力強さ!「ねぷた」クロッチの登場だいっ!
「魅力的な表情」と「格好よく見えるポーズ」にこだわった。「光るクロッチを作りたい」と諸橋司(もろはしつかさ)さんが考えたのは「ねぷた」。クロッチ展示作品の中では今回、最大となる。
これこそ思い描いていた仕事!
「この仕事をしていなかったら大工さんか内装屋さんになっていましたね」。そう語るのは諸橋司さん。小さいころから、とにかく手を動かすことが好きだった。まだ「造形屋」という業種を知らなかった学生時代、建築を専攻しながら「からだを動かせて、ものをつくれる」仕事を探していた。映画やテレビの美術制作会社をのぞいたりもしたが、ネットで調べて門をたたいたラッキーワイドで「造形業」にめぐりあった。「これがやりたかった!」「これこそ、自分が心に思い描いていた仕事だ!」こうして今日まで12年間、天職を探し当てた感慨を胸にきざみ、仕事に取り組んでいる。
光るクロッチを作りたい!
そんな諸橋さんが作ってくれるのは、「ねぷたクロッチ」! そう、青森県の夏祭り「ねぷた」だ。歌舞伎風の人型や、武者絵が描かれた扇形山車燈籠を引く大勢の人たちが街を練り歩く、勇猛果敢で幻想的な伝統祭りだ。
ではなぜ「ねぷた」を作ろうと思ったのか? 諸橋さんはまず、照明のようなものを作ろうと考えた。「光る」「光らせる」そんなことを考えていくうちに、かつて見た青森の「ねぷた」を思い出したのだ。「そうだ! クロッチのねぷたがあったらおもしろい!」こうして「ねぷた」クロッチの制作がはじまった。
まず、諸橋さんが作成するのはスチロールの原形だ。粘土かスチロールでポーズを決めてしまい、そこから図面をおこして形をおこす。原寸より少し小さく作る。完成した原形は、青森在住のねぷたの職人さんの手によって、細い鉄筋で骨組みされ和紙が貼られる。ここで再び、クロッチは諸橋さんの手元に戻される。まず、和紙には滲み止めとしてクリアをエアガンで吹き付ける。それから水性塗料で着彩していくという。なんと手のこんだ工程だろうか。
諸橋さんの作品の見どころは?
さて、ねぷたクロッチのお題は、ご存知、歌舞伎の「助六」だ。かつてこんなに粋なオイラがいたろうか。 作品の見どころを尋ねると、「迫力」そして「力強さ」との答えが返ってきた。高さが1m近くもあり、今回の展示作品の中では最大となる。とりわけ諸橋さんがこだわったのは「魅力的な表情」と「格好よく見えるポーズ」だ。手をつきだし、重心を低くして「決まっている!」感じを出すのは難しかったそう。「全体的なバランス」にも苦労したという。
「立体」は凄い!
ちかごろ、諸橋さんは立体造形物の力の凄さをあらためて感じているという。テーマパークやショッピングモールで、立体のキャラクターに大喜びをするわが子の姿を見るにつけ、「立体」ならではの圧倒的な存在感と訴求力を実感するそうだ。現場に設置した作品を、来場者が楽しそうに眺める姿を見るにつけ、「本当によかったなあ」と思う。
クリスマス、某テーマパークに、自分が手がけた造形物をわが子といっしょに見に行ったことがある。「パパが作ったもの」を見たことが、子どもには忘れがたい思い出となった。それからは、「今はなにを作っているの?」とちょくちょく尋ねられるそうだ。
「まず仕事があり、健康でその仕事ができる」。このことをあたりまえと思わず、感謝する気持ちを忘れたくないという。連日、夜遅くまでハードな仕事を続けた時も、体力的にきついなと思いはしてもつらくはないという。
近年、切削機や3Dプリンターなどの最新設備が社内に導入された。細かいディテールに関しては、3Dプリンターでサンプルを作る。機械のほうが細かさや正確さは優れている。とはいえ、まずは元となるデータを人の手で作らねばならず、そのデータ作り自体が大変な作業だ。
そして、今もなお、先輩方が培ってきた手仕事のノウハウはすべての基になっている。諸橋さんは、先輩たちから受け継いだ手法と技術を、今後、後輩たちにどうやって伝えていこうか。と考えている。
自分を動物に例えたら?
最後に、自分を動物に例えると? との問いには、「そんなこと考えたことがないなあ」。としきりに困った顔。しばらくして、「う~ん、熊、ですかね」。理由は、熊のイメージが、「やさしい」「力持ち」という点で「親としてそういう存在になれればいいな、という気持ちからです」。と微笑んでくれた。
【のら猫クロッチと目があって ★ 同行二人】
第四回 高田絵美さん
公益財団法人オイスカ/子供の森計画 担当課長
「子どもたちは国境の中に住んでいるけれど、これからの社会問題、環境問題は国境を越えていかねばならないのです」
「国を越えて協力しあいながら地球環境を良くしていこう」と世界中で活動を展開しているオイスカ・インターナショナル(以降「オイスカ」と省略)は、今年で創立55年目、日本では最も古い国際協力NGOのひとつだ。「子供の森」計画は、子どもたちをターゲットとしたオイスカのプロジェクトである。「『人と自然環境』『人と自然のつながり』を学びながら、『木を植える』行為を通して地域や地球に貢献していく」。こんな子どもたちのアクションを応援して、はや四半世紀、今日、世界36か国で展開している。この国際的プロジェクトを統括しているのが高田絵美さんだ。
オイスカのマークを首につけたクロッチと高田さん
木を植えて地球の命にふれあう機会を子どもたちに
「生活が大変な国や社会的な問題がある地域で、ひとりでも多くの子どもたちが、木を植えて、生き物や動物、地球の命にふれあう機会をもってほしいです」。
こう語る高田絵美さん。海外の子どもたちと接することが多い。「子供の森」計画の活動に参加する子どもたちは、植林をしたり、ゴミ拾いなどの地域の清掃にみずから進んで取り組み、積極的に意見を述べるという。
キラキラした瞳で活動する姿を見るにつけ、この子どもたちの成長に関わらせてもらっていると実感する。それがとてもうれしい。やりがいを感じる。そして、現地の父兄や先生たちから「緑が増えて村自体が豊かになってきた」と喜ぶ声を聞いた時の感慨はひとしおだ。
しかし、その一方で苦労することもある。海外では日本人的な常識や感覚が通用しないことがあり、予定どおりにものごとが進まないことも多い。そのたびに、現地の人たちと、プロジェクトを支える日本の企業や個人支援者との間にはいって調整しなければならない。そんな時にも、高田さんは、それぞれの文化を尊重したいと考える。「支援する側」と「支援される側」の双方が対等の立場でありたい。そのために、こちらの要望を押し付けるのではなく「いっしょに地球環境のためにできることをやっていく」姿勢を大切にしているそうだ。日本人側にも現地の状況を理解してもらえるように「相互理解」のためのアクションが常に欠かせないという。
海外に支局があり、大勢の現地スタッフがいる「子供の森」計画プロジェクトは、現地の人たちが同じ気持ちと志をもってくれて、現地のリーダーが育たないとできない仕事だという。活動に参加していた子どもが成長し、今は先生として指導にあたるケースも少なくない。
「世界的に環境問題が改善されて、動物たちの命、他者の命を大切にできるような子どもたちが育ってくれるといいなと思うんです」。高田さんはじめスタッフの人たち、「子供の森」計画に携わるすべての人々の願いだ。
活動に参加している各国の子供たちが描いてくれた絵
昆虫少女は今、農業と地球保全、環境教育に取り組む。
子どものころから土仕事が大好きで、お祖父さんの趣味の畑を進んで手伝う野良少女だった。卵から大切に育てていたカブトムシはいつのまにか100匹に増えていた。夏の夕方、蝉のさなぎを捜してきては、家のカーテンにとまらせて羽化する様子を観察する昆虫少女でもあった。そんな高田さんにとっては天職といえそうなこの仕事だが、以前は国の行政機関で働いていた。前職では当然のことながら「日本の政策」について考えることが多かった。終日、高層ビルで働き、日本のことだけ、自分の暮らしだけに目線がいきがちだったという。そのうちに心の中で「よりグローバルな視点で海外の人たちと共に仕事をしたい」「NGOで活動をしたい」という思いが募っていった。
当時、最も関心があったのが、「食」と「農業」の問題。「食はすなわち農業」だ。そして「農業」と「地球環境の保全」、このふたつの問題に取り組んでいたのがオイスカだった。しかも、環境教育を学んでいたこともあり「地球環境問題をわかりやすく伝えていきたい」と考えていた高田さんにとって、「子供の森」計画は運命的な出会いだった。
最初インターンとして入団してから7年がたった今日、海外のスタッフたちが正直に気持ちを話してくれるようになり、こちらも無理を言えるような仲になってきたという。
活動25年目を迎えた「子供の森」計画
自分を動物に例えるなら
オイスカは世界各地で活動を展開する大組織だが、プロジェクトベースで動くためいろいろなことにチャレンジできる。海外出張も多い中、どんどんアイディアが浮かんでくるが体はひとつ。これが悩みだ。「手を広げすぎておこられます」と苦笑する高田さん。自分を動物に例えると?「こまめに動くからリスです」と即答してくれたが、スタッフからは「マグロ」と言われた。常に動いていないと死んでしまうから。確かに!
世界の空はひとつ
「クロッチはのら猫でボーダーレス。動物の視点で社会問題を考えようとしている。だから、オイスカの活動現場にたくさん行って欲しい。そして、国境も偏見もないクロッチの目線で、国境を越え、人と人や、人と動物をつなげる役目をしてほしい」
「世界の空はひとつ」。最後に素敵なメッセージ。オイスカの創業者の言葉だ。「ひとつの空のもとでオイスカの現場を走りまわり多くの人や動物を惹きつけ、一緒に未来に向かって頑張っていけるようにつなげていってね、クロッチ!」ガッテンだいっ!
■高田絵美(たかだえみ)
愛知県生まれ。国家公務員を経て2009年にオイスカの国際協力ボランティア制度によりフィリピン各地で植林や環境教育のボランティア活動に従事後、東京本部勤務。
現在、海外事業部「子供の森」計画 担当課長
公益財団法人オイスカ http://www.oisca.org
オイスカ「子供の森」計画 http://www.kodomono-mori.info
オイスカの「子供の森」計画プロジェクトの活動は今年で25年目を迎えました。
http://www.oisca.org/project/cfp/
このたび、「子供の森」計画が支援している国の中から、ミャンマー、フィリピン、フィジー、そして、苗を植えるクロッチの4種類のポストカードが完成しました。
ポストカードの売りあげは「子供の森」計画の活動のために役立てられます。 定価は5枚セットで500円(税込、送料別)となります。(5枚目のポストカードは開けてびっくりお楽しみクロッチのイラストです)
購入を希望される方は、 cfp@oisca.org 宛にお申し込みください。
★お名前 ご住所(ポストカードの送付先) ご連絡先(E-mail)をお知らせください。
★苗木を植えるクロッチ
★フィジー
★フィリピン
★ミャンマー
第1話 似た者同士
抜群の運動神経が自慢のクロッチは、ある時、自分より高い場所で身軽に動きまわる鳶の親方を見て驚き、心ひかれます。一方、クロッチの潔い野良っぷりに感心した親方はある「こころざし」を贈るのですが……。男気あふれる友情の物語。
作:かりにゃん
朗読:鈴木万由香
音響制作:村田健太郎
制作著作:NURUE 2016
「孫は あなたと 日本の 未来です」
2011年7月25日に創刊した隔月誌「孫の力」(発行元:木楽舎)で、のら猫クロッチは「幸せ運ぶメッセンジャー」役として、創刊号〜14号まで紙面上のみならず、さまざまなイベントで活躍できる機会をいただきました。
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隔月誌「孫の力」の休刊のご案内とバックナンバーをご案内いたします。
http://www.magonochikara.com
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「クロッチ物語」「クロッチ川柳」を連載。「クロッチと同行二人」企画では「あしたのジョー」の漫画家ちばてつや先生を取材しました。そのとき、ちば先生から「クロッチはのら猫なんだから、ちゃんと『のら猫』をアピールしないと、生き方が伝わらないじゃないか」と指摘され、その日以来「のら猫クロッチ」を名乗るようになりました。
人と人、人と社会を縁結ぶ「〆キャラ」という言葉もこの雑誌での活動をとおして生まれました。「孫の力」にクロッチは育てられたのです。
「孫の力」。本当にありがとう。
世界初の「孫」の雑誌を5年間に30冊発行しつづけた出版社「木楽舎」のクリエイティビティとチャレンジグ精神はさらに凄いことをするに違いありません。みなさま、どうぞご期待ください。
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隔月誌「孫の力」の休刊のご案内と
バックナンバーをご案内いたします。
http://www.magonochikara.com
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【クロッチ作品を創るラッキーワイドの造形作家たち。4】
宿命のライバル、カラスのゴンゾの対決シーン
「獣医か競走馬の厩務員になっていましたね、この仕事をしていなければ」
そう語るのは、入社17 年目のベテラン、清水守正さん。
幼いころ、家ではオウム、犬、猫、馬などを飼っていて、保育園にもヤギやウサギがいた。そんな動物パラダイスで成長し、現在も14羽のインコ、5羽のウサギやミドリガメと共に暮らしている。こんな清水さんが手がけているのは、オイラ、クロッチと宿命のライバル、カラスのゴンゾの対決シーンだ。板塀の屋根の上でのにらみあい。その臨場感に圧倒される。いつも身近に鳥を観察しているからこんな作品が生み出せるのかな。
「クロッチの顔のおむすび型が造形的におもしろいね!」「べらんめえの言葉使いや、一見、やさぐれた雰囲気も気にいっている」という清水さん。
「一歩引いて、立ち去る」。そんなクロッチの「フーテンの寅さん」的な世界観を表現しようと、なんともなつかしい昭和の街角を出現させた。錆びついたトタン屋根と古びた板塀。このようにふだん見慣れているなんの変哲もないものを、かっこ良く見せようするとどこか作り物感がでてしまうという。そこを「いかに自然に見せるか」が技の見せどころ。木の板に見えるが、実は塀の表面は薄い発砲スチロール板。プラスチック製の透明トタンは金属風に塗装し、さらにサビ加工を施した。刷毛で何度も塗り重ねて埃まみれの風合いを表現する。驚いたことに、清水さんは参考写真など何も見ないで、頭の中のイメージだけで全てを作っているんだ。
でも、オイラの造形はそう簡単ではないという。アニメ風な完成度をつきつめると、原画の水彩画の良さをそこねてしまう。立体制作では感覚的なものがかなり要求されるのだ。
オイラとゴンゾの制作では、最初に手とヘラを使い、粘土状のパテで小さい模型を作る。その模型の写真を拡大してスチロールのブロックに貼り付け、正面と横からアウトラインをカットする。小さい模型を見ながら感覚だけをたよりに包丁で削っていくこの作業では、経験と慣れがものをいう。ここが最も神経を集中する工程だ。ある程度の形ができるまでは緊張の連続とのこと。でも、それをすぎると「この仕事をしていてよかったなあ」と感じ、その後の仕事がとても楽しくなるという。これから取りかかる着彩では、塗装スプレーと刷毛などでニュアンスをつけながら、クロッチの黒い毛とゴンゾの黒い羽根の色の差別化をしていく。
「とにかく手を動かすことが好き!作りたくて仕方がない」という清水さんは、時々、好きな仕事で遊びながらお金をいただいていると感じる。とはいえ、そこは仕事、納期も含めシビアな制限がある。お客さんに喜んでもらえることを大切にしているが、自分の満足度とお客さんの要求するものが違った時はつらいらしい。
後輩たちや新人たちには「美術学校で学んだことをそのまま仕事に活かせるのは幸せなこと。だから自分は恵まれていると思ってほしい。しんどいこともあるだろうけれど、できるだけ仕事を続けてほしいですね」。と温かいエールを送る。
さらに、長年、造形に携わってきたひとりの造形職人としてこんなアドバイスを。「デジタルは道具としてはすばらしいけれど、それがすべてではないです。ゼロから手で作ることを忘れない方がいいのかな」。そこでニッコリした清水さん、「停電しても作れるからね」。う~ん、なるほど。
「立体オタク」で粘土や彫塑が得意。「足していく作業」が好きだという清水さんが親しみを感じるのは、粘土、木、石、などの自然素材だ。自然の色に近づくものをどうやって作りだそうか?と日々、思いをめぐらし工夫を重ねている。
「でもね、自然のものにはかなわないです。猫の目やインコの羽根の色の美しさにはね……」。こんな風に言ってもらって、オイラ、ちょいと照れくさかった。
最後に「自分を動物にたとえると?」と尋ねると「セキセイインコかな」と即答した清水さん!理由は「よく動き、よくしゃべる」からだそう。職場に欠かせないムードメーカーの一面をみたよ。
【清水さんの恐竜! ワンフェスに!】
11月のエキシビションでは、クロッチとゴンゾの対決場面の作品の他に、得意の恐竜の模型を出展する。怪獣オタクで特撮オタクだという清水さんは、マニアの祭典、ワンダーフェスティバルに毎年出展している。次回は7月24日(幕張メッセ国際展示場)。
いってきました、フィジー共和国!
到着したのは4月20日、30度を越えた蒸暑い日だった。
オイスカの増留さんに連れられてやってきた南太平洋の島で、オイラが最初に目にしたのは、今年2月に襲来した巨大サイクロンの大きな爪痕だった。南半球の観測史上最大級といわれるサイクロン、ウィンストンの被害はあまりに大きく、電柱は倒れたまま、全半壊の家屋のかたわらで、海外からの国際NGO、NPOのメンバーによる復興作業が行なわれていた。日本での研修を終えてフィジーへ帰国したばかりのオイスカのOB、ジョー氏の村では、たった一軒を残して全ての家屋が全半壊し、ジョー氏の家はほとんどなくなってしまったんだ。
フィジーで1992年から始まった「子供の森」計画(CFP:Children’s Forest Program)活動。フィジー国内で毎年2,000人以上子どもたちが参加し、これまで59もの学校で活動を行っているそうだ。オイラが行った学校では、小学校の高学年が参加して植林をした。授業の一環として、今回は自生樹木とグアバ、ジャックフルーツなどを植えたんだよ。その他にも子どもたちは自然のサイクルを理解するために、野菜の栽培方法も学ぶんだ。
この他にもオイスカでは、村の農林業開発、そして、マングローブ植林に力をいれている。フィジーではマングローブは自生しているため、わざわざ植林して増やしていくことの大切さが、住民にはわかりづらいという。実は、マングローブは海面上昇と海岸の浸食をくいとめていたり、山から流されてくる土砂を塞き止めているんだ。その大切さを、マングローブの苗を植えることを通して伝えようとしている。苗を植えるのは、子どもたちやオイスカの研修生、村人たちだ。この活動によって、今では住民たちのマングローブへ対する保全意識も高くなってきているそうだ。
ところで、フィジーでは近年、サンゴの白化が深刻な問題となっている。地球温暖化や開発による土砂の海水への流入などの原因により、光合成ができなくなったサンゴは死滅してしまう。そして、このサンゴの死滅が生態系に大きな影響を与える。まず魚がいなくなる。すると、他の生き物や動物もいなくなる。その結果、フィジーの人たちは漁ができなくなってしまう、というわけ。
そこでオイスカでは、サンゴ礁保全活動とサンゴを育てるプロジェクトを行なっている。
サンゴの成長しやすい環境をつくり、サンゴの定植活動をしているんだよ。
また、ホテル主催のエコツーリズムを開催し、サンゴ保全に対する理解を高めようという計画がある。参加者にはサンゴの定植体験をしてもらい、フィジーの現状、サンゴや海が脅かされている環境を知ってもらうそうだ。
のら猫、のら犬が自由気ままに人と共存しているフィジー。
オイラにはとても居心地がいいところだった。
今、サイクロンの被害を乗り越えようと頑張っているフィジーの人たち。
そして子どもたちが向けてくれた満面の笑顔、オイラ、忘れないよ!
フィジーの海のきれいなサンゴ礁を思いながら、オイラ、絵を描いた。
これは今年8月にオイスカのポストカードになるんだ。楽しみにしていてね!
またフィジーの子どもたちが考えたサンゴのキャラクターのお話が紙芝居になってるんだよ!
フィジーの環境問題をみんなも一緒に考えよう!
◉紙芝居ページリンク:http://animalconference.com/oisca/world/fiji/
【オイスカ「子供の森」計画の活動】
「子供の森」計画(CFP:Children’s Forest Program)の目的は、子どもたち自身が、学校の敷地や隣接地で苗木を植えて育てていく実践活動を通じて「自然を愛する心」「緑を大切にする気持ち」を養いながら、地球の緑化を進めていこうというプログラム。1991年にはじまったこの活動は、2015年3月末現在、35の国・地域の4,692の学校が参加するまでにその輪が広がっています。
【ちょいとお知らせ】
オイラ、オイスカ「子供の森」計画の応援団になったんだ。
ぬいぐるみとポストカードの売り上げの一部が「子供の森」計画の支援につながるよ。8月には、フィジー、ミャンマー、フィリピン、植林をするクロッチを描いたクロッチポストカードができあがる。
例えばフィジーのポストカードはこんな感じだよ。
7月3日(日)から9月4日(日)まで練馬区立美術館で開催されます。しりあがり寿さんの着眼点ってすごくユニーク。ヤカンが回転すれば現代美術。会場ではいろいろなものが回っています。「回転宣言」の一部をご紹介します。
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「回転宣言」
ヤカンが静かに回りだす
ゆっくりゆっくりくるりくるり
その姿はこのうえなく美しい
しかし回り出した瞬間、それはもう元のヤカンではない
水も汲めない、湯も沸かせない、ただ静かに存在感を放つだけの金属だ、
・・・・(中略)・・・
いまや直線的な歴史の放棄を迫らせた人類に
回転にこそ、その未来があるのだと覚醒を促す・・・
回れ回れ、回転に幸あれ!
2016年7月 しりあがり寿
Multicultural Disaster Prevention Festa Shinjuku
~International Exchange and Disaster Prevention Event~
1 Date and time:May 28 (Sat.) 10 a.m. to 3 p.m.
(This event will be canceled if the weather is bad.)
2 Location : Okubo Park (2-43 Kabuki-cho)
3 Programs :
(1) Disaster prevention corner
♪an earthquake simulation truck ♪trying on fireman uniform
♪emergency first-aid/rescue drills, AED practice
♪fire engine display ♪fire-extinguishing practice
♪a disaster prevention lecture ~To prepare for a probable big earthquake
※a stamp rally with disaster prevention goods gifts (on a first come, first serve basis)
(2) Multicultural exchange corner
(3) Multicultural gourmet
4 Organized by Shinjuku City
多文化防灾节新宿~国际交流和防灾典礼!~
1 日期:2016年5月28日(星期六) 上午十点钟到下午三点钟(下雨中止)
2 会场:新宿区立大久保公园(歌舞伎町2-43)
3 内容:
(1) 多文化防灾活动区
♪体验起震车 ♪试穿消防服 ♪救急救命・AED(心脏苏生器)的体验
♪消防车展示 ♪体验消火器 ♪防灾讲座 ~ 在大地震时必须准备的~
※举行盖章竞走 赠送防灾品(先后为顺序)
(2) 国际交流展示区
(3) 多国籍美食区
4 主办:新宿区
다문화 방재 페스타 신주쿠~국제교류와 방재의 제전!~
1 일시:2016년5월28일(토) 10:00~15:00 (우천 중지)
2 회장:신주쿠구립 오오쿠보공원 (가부키쵸2-43)
3 내용:
(1) 다문화 방재 코너
♪기진차 체험 ♪소방복 시착 ♪구급구명・AED체험
♪소방차전시♪소화기체험♪방재강좌~반드시일어나는 대지진에 대비하여~
※스탬프랠리 개최, 방재 상품 선물(선착순)
(2) 국제교류 코너
(3) 다국적 음식 코너
4 주최:신주쿠구
—
Inquiries: Shinjuku Multicultural Plaza
(Monday through Friday, 9 a.m. to 5 p.m. ※closed on the second and fourth Wednesday of the month)
咨询:新宿区多文化共生广场
(从星期一到星期五上午九点到下午五点。※第二和第四个星期三休息)
문의: 신주쿠구립 신주쿠구 다문화공생 프라자
(월~금、9~17시、※제2,4수요일 휴일)
☎:03-5291-5171
HP:http://www.city.shinjuku.lg.jp/tabunka/file03_00001.html
E-mail:tabunka-plaza@city.shinjuku.lg.jp
PJC KAZUKO ONISHI 2016
のら猫クロッチ x PJC
6月1日(水)〜7日(火)
午前10時30分〜午後7時30分
日本橋三越本店 本館3階 イベントスペース東
オイラは緑が少ない都会で生きるのら猫さ。木々や草花のありがたさは身にしみている。
だから、「子どもたち自身が苗木を植えて育てていくことで地球の緑化を進めていく」、オイスカの「子供の森」計画を応援したいんだ。
→「子供の森」計画 http://www.oisca.org/project/cfp/
公益財団法人オイスカは、今年で活動55年を迎える国際NGO。
そしてオイスカの「子供の森」計画は活動25年目、子どもたち自身が、学校の敷地や隣接地で苗木を植えて育てていく実践活動を通じて「自然を愛する心」「緑を大切にする気持ち」を養いながら、地球の緑化を進めていこうというプログラムだ。すでに世界の35の国・地域の4,692の学校が参加している。
2014年には日比谷公園のグローバルフェスタのオイスカブースに着ぐるみクロッチが応援にいったよ。つい最近では、世界の森づくり応援プロジェクトのパンフレットに登場して「書き損じハガキやバルマーク、古本」を送ってくれるよう呼びかけているんだ。みなさん、ご協力お願いします!
http://www.kodomono-mori.info/furuhon/krocchi/
暑かった! 2月というのに気温はなんと30度!
ここはミャンマーの中央部のマグウエィ地域、パコック県イェサジョ郡というところ。日本からオイラを連れてきてくれたのは増留愛香音さん、公益財団法人オイスカの国際協力ボランティア(4月からはオイスカの正式スタッフ)だ。ここに来た目的は、かつて来日し日本の環境について学んだ子どもたちが、ミャンマーに帰国後、地元でも学んだことができているかどうかのインタビューなんだって。この地域は砂埃が舞う乾燥地帯で、もともと林や森は少なかった。しかも、煮炊きに使う薪や家の壁などに使うレンガを作るための森林伐採のせいで、さらに木が少なくなってしまっていた。
その後、オイスカの支援と指導で、子どもたちが木の苗を植え、水をやって育ててきた。今では木々は育ち葉が茂り、木陰で遊んだり勉強ができるようになった。木陰ではきれいな花も咲いている。この自然環境の大きな変化に、子どもたちは感動し、木のありがたさ、植林の大切さを実感しているという。
この地域の子どもたちは、なにかきっかけがあれば自分たちで動こう! という姿勢があり、自発的に「こうしたい!」と思って行動する。そこに増留さんは心を動かされたという。そして、子どもたちのそんな姿を見た親たちも感動するらしい。
国民の大半が仏教徒で、就寝前はかならずお祈りをして、家族を大切にするというミャンマーの人たち。子どもたちは、おとなしくて、真面目、勤勉で賢い。誠実だという。
日本での研修を受けてミャンマーに帰国した子どもたちは、まず、ゴミを分別するようになった。さらに子どもたちは村人にもゴミの分別を教えるだけでなく、ゴミをリサイクルして得たお金をなんとお寺に寄付したという。すごいなあ……。
その一方で、野菜を育てた子どもたちは、その野菜を村人たちに配るんだって! これもすごい!
そんな子どもたちの姿を見た親たちと村人たちは、次第にオイスカの活動に協力するようになったらしい。ここは、生活用水を確保するのさえも大変な乾燥地域なので、「木々と育てるための水」を使用することでは、最初、住民の理解を得るのが大変だったという。でも、子どもたちの行動が、次第に親や村人たちに影響していって、ついには村人たちの心を動かしていった。そんな子どもたちのすばらしい力を実感しているという増留さん。
オイスカは、日本やミャンマーなどのさまざまな国に農業や食品加工を教えているセンターがあって、そこで学んだ青年たちや子どもたちが集まり、村の人たちに学んだことを伝えているんだ。乾燥地帯のイェサジョ郡で穫れたヒヨコ豆のアンを包んだセンター特製のアンパンをほおばりながら、オイラ、子どもたちに囲まれてすごく幸せだった。
こんなことが今、世界のいろいろな場所で広がっているんだね。
子どもたちの力って凄いんだね!
さあ、オイラもこれからひとっぱたらきするよ!
いちばん目を引くクロッチの看板
1.8メートル四方の大きなキャンバスいっぱいに、オイラの顔を描いてくれたのは木下勇治さん。展覧会では、表通りに面したストライプハウスギャラリーのウインドウから真っ先に目に入る「看板」は、来場者や通行人へのアイキャッチという重要な役割を担うアイコンだ。しかも、この絵は他のアーティストが手がけるトリックアートでも一役買うからね。
作品では、「目力の強さと口もとのクロッチらしさを見てほしい」と語る木下さん、顔の輪郭線にはこだわった。人にはなつかない、のら猫の矜持がモチーフとしての魅力だという。
子どものころから絵が大好きで、マンガ家のアシスタントを務めた経験を持つ木下さんだけど、はじめて描く大きな絵の構図や色合いのバランスには苦労したという。単純なオイラの顔が、インパクトがありながらも趣き深い「肖像画」に仕上がった。アクリル絵の具で描いた絵を囲むお手製の木枠は、江戸っ子クロッチの「和」の雰囲気を出すために、自ら黒く染めあげた。
「仕事は生きがい」という木下さんは感覚を磨くために作家の個展を見に行く。仕事は常に時間との戦いで、すでに道具の発注、材料の準備段階から経験値がものをいう。先輩方の「凄い!」仕事ぶりにあこがれる木下さんは入社5年目。ひとつの物件を最初から最後までまかされるようになった。そこでは、後輩たちの指導をしながら物件を仕上げていく。チームワークを大切にしながら、将来は後輩たちにちゃんと仕事を教えられる先輩になりたいと語る。
「自分では、引っ込み思案なところがあるから親方には向いていないかも……」と思っていたが、ある時、先輩から「木下は木下らしい親方をめざせ」と言われたことを心にとめて仕事に向き合う毎日だ。
最後に、自分を動物に例えると?と尋ねてみた。
いつも白と黒の洋服を着ているので、友人からペンギンと言われる木下さんだが、「自分では猫に似ている」と言う。気ままに時間に流されずに生きる猫。静かにさりげなく、いつのまにか周囲を和やかな気で包んでいく。そんな猫だ、と感じたよ。
「見る。というより、どんどん触ってほしいです」
作品の見どころを尋ねると、こんな答えが返ってきた。佐藤愛子さんの作品は、ズバリ、「肉球」だ。しっとり吸いつくその感触は子猫の肉球そのもの。
作品では、猫好きだけでなく、さまざまな人を引きつける「やわらかな弾力」と「かわいい色」を追求した。素材選びでは苦労したが、最終的に、柔らかすぎず固すぎないラテックス(ゴム手袋の素材)を使用した。
オイラが驚いたのは、佐藤さんが作品に使用する材料を独自に作りあげていたことだ。まず、透明の液状のラテックスに色を混ぜ、肉球のピンク色を調合する。そのピンク色の液をエアガンで何度も吹きつけて作りあげた薄いシートが肉球の材料となったのだ。今、巷には無数の材料や素材がある。でも、イメージにあうものがない時には、妥協せずにオリジナルの材料を自ら作る努力と手間を惜しまない。今回の作品で、はじめて自分ひとりで素材も形も考えた。先輩たちには「凄い!」と感心することばかりだというが、すでに佐藤さんの中にも「職人魂」が確実に育まれていると感じたよ。
幼い頃から「こねくりまわすこと」が好きだった佐藤さんは高校、大学とも彫刻を専攻した根っからの彫刻女子だ。入社当時は、一定の時間でこなせる仕事量が全くわからなかった。入社3年目の今、「自分の能力がわかってきたことがつらい」。「時間に追われ、あせる気持ちが仕事に反映することもつらい」と語る。だからこそ、自分が担当したパーツが完成した時、美術館やテーマパークに作品が展示されたのを見た時、喜びはひとしおだ。
入社まもなく、エアガンで塗装の訓練をした。使い方の加減を先輩方に質問すると「慣れてね」との答え。2年目にして先輩の言葉に納得する。「どんどん失敗して慣れるしかない」と。そして3年目、エアガンを使って独自の作品を完成させた。
最後に、自分を動物に例えると? と尋ねたら、「猫です」「飽きっぽくて気まぐれだから」。と言いつつも、「いったん仕事となれば集中して向き合います」と佐藤さん。狩りの時には全身全霊で集中する猫!だね。
辰巳渚さん(写真左)と鈴木万由香(写真右)さん、浅草の町おこしイベントでご縁ができた。姐さんたちの「江戸っ子の心意気」にすっかり惚れ込んじまったオイラ、文筆家の渚さんとクロッチ川柳がコラボした「辻占」を作り始めている。ナレーターの万由香さんとは「クロッチ物語」の朗読劇シリーズを作成中だ。
そして今、渚さんと万由香さんが中心となって「NOLA」の活動がはじまった。NOLA(ノラ)とは「日本のふつうの暮らし協会」(Nippon Ordinary Life Association)のこと。 ここは「ノラ」つながりのよしみでオイラも一肌脱ぎたいところ。さっそく姐さんたちに「NOLAでどんなことをするのか」を聞いてみた。
渚さん 「日々の営みにこそ、伝えたい「日本の良さ」がある。」
「日本のふつうの暮らしって、いいものがたくさんあるよね!ということを、自分たちも確認したいし、人にも伝えていって仲間をふやしていきたい」と、NOLA設立の主旨を語る渚さん、「家のコトは生きるコト」を合い言葉に、長年、「家事塾」を主宰してきた。家事塾とは、日々の暮らしをみんなで考えたり教えあったりする場だ。「なにか毎日がうまくいってない」と感じている人たちが多いという。それでは、「今日もこれでよかったなあ」と思えるにはどうしたらいいのか?
「『日本の良さ』を考える時、歌舞伎、お能、茶道、華道、京都、つまり伝統文化や古都といったメインストリームがある。その一方で、華やかなものの陰に隠れていて、だれも気にとめないようなあたりまえの日常の営みがある。実はそういう日常の中にこそ、自分のささえになり、人に伝えていく価値のあるものがある」と渚さんは考えていた。
万由香さん 「着物を日常に着ることで「伝えられること」がある。」
幼いころから、植物で作る化粧水や漢方薬がいつも身近にあったという万由香さん。「植物の力」に救われてきた自らの体験と試行錯誤を重ねて得た薬草の知識をもとに、自ら主催している「うずまき堂」で手作り石鹸教室を開いている。
食べるもの、着るもの、暮らし方、そしてアート、もともと日本的なものが好きだったが、次第に、「日常」つまり「ふつうの暮らし」が大切だと思うようになった。「たとえば、着物を晴れ着としてではなく、日常に着ることもひとつの表現であり社会活動になるのでは? 少し大げさかもしれませんけど」。と微笑む万由香さん。
「人は慣れ親しんだものに共感を覚えるわけで、母や祖母、街でゆきかう人の着物姿を見た子どもはいつか自分も着物を着てみようと思うかもしれません」 とはいうものの、「なにがしの行事に着物で参加しました。などと事細かに発信していくのではなく、もっと『日本の良さ』の根っこの部分を伝えていきたい」と思っていたが、「では、なにをどうしたらいいのだろう?」と、もどかしい思いを抱えていた時に出会ったのが渚さんだった。同じ問題意識を抱えていた二人はすぐに意気投合。間もなく「NOLA」を設立し、活動をはじめた。
渚さん 「懐古趣味ではなく、暮らしの根底にあるものを伝えていきたい!」
高度成長期に生まれ地元を離れ大都市の郊外で成長した渚さんは、「自分の中にストックがない第一世代だ」と思っている。自分もそうだったように、まわりからは「どう生きていいかわからない」。「何が幸せかわからなくて苦しい」。という声が聞こえてくる。だからこそ、「自分を楽にしてくれるもの、」を伝えていきたいという。それは、あいさつ、であったり、洗濯、掃除、料理であったり、お正月やお盆のような行事であったり。そう、それは「家のコト」、つまり「暮らしの根底」にあるものだ。「それは日々、親子や地域の人々のあいだで、共にやっていくことなんですよね」。と渚さん。
猫の手でよけりゃあ、いつでも貸すよ!
万由香さん 「自分が挨拶をしよう! 自分が着物を着よう! まずは自分が実践!」
明治生まれの祖母に、幼いころから着物のたたみ方や茶道の手ほどきをうける一方で、インターナショナルスクールに通っていた万由香さん、葛藤と反抗の青春時代を経て、ある時ふと気がついた。「日本人だから『和』ではない。ハーモニーが『和』なのだ」と。すると、それまでイヤだと思っていた、「脈々と受け継がれているもの」をすんなり受け入れられたという。「これからは、自ら行動し発信していこう!」と万由香さん、オイラは何を発信しようかな。
— 最後に —
「自分を動物に例えると?」と尋ねると、考えあぐねた末に、「フラミンゴ」と答えた渚さん。高校時代、フラミンゴ役を演じた経験からというが、たしかに……。
万由香さん曰く「わたしは犬、雑種のね」。理由は「猫ほどカッコ良く孤独に生きられない。自由にあこがれながら同じ道を歩いているから」だって……。
渚さんと万由香さん、さあ、花の浅草からどんなことを発信していくのか、乞うご期待!
【プロフィール】
NOLA(Nippon Ordinary Life Association)
「日本のふつうの暮らし協会」
日本のふつうの暮らしには持続可能な社会と暮らしの基盤となる普遍的な価値があるという理念のもと、日本のふつうの暮らしが絶滅危惧種であるという現状認識を広め、その価値を保全し次の世代に継承していく「価値の番人」として機能する事業を進めることを目的とする。
■辰巳 渚(たつみなぎさ)
文筆家。生活哲学家。「家のコトは生きるコト」をメッセージにして家事塾を主催。講座、セミナー、コンサルティングを行なっている。著書は多数。2015年にNOLAを設立。http://kajijuku.com
■鈴木 万由香(すずきまゆこ)
ナレーター、ラジオのパーソナリティ。「自然の力をせっけんに」「和みを創りたい」をテーマに「うずまき堂」を主催、手作りの石鹸教室を開催している。NOLAの設立メンバー。http://www.uzumakido.jp
【ラッキーワイド x のら猫クロッチ展 ★ 開催まで、あと200日】
世界的造形作家集団 ラッキーワイドとキャラクター界の異端児「のら猫クロッチ」とのコラボレーションが実現しました。
のら猫クロッチが誕生してはや9年。義理人情にあつく江戸っ子かたぎのクロッチは、都会のとある住宅街のかたすみで、毎日を一生懸命、生きています。そして、「よのため ひとのため のらのため」を合い言葉に、いろいろな方々に助けられ、さまざまな活動をしてまいりました。ラッキーワイドのアーティストたちの作品展示とあわせて、世の中へクロッチを導いてくださっている、兄さん姉さんたちとの活動を紹介してまいります。
アーティストたちが、木、石、金属、FRP、樹脂、カーボンファイバーなど、さまざまな素材から生み出した「のら猫クロッチ」作品の数々。絵画、お面、立体像、ねぷた、時計、アクションフィギュア、プロジェクションマッピング、オブジェ、など、多彩に変貌をとげる「のら猫クロッチ」の新たな世界をご期待ください。
(by クロッチ倶楽部)
「人と猫とが共に幸せに暮らせる街づくり」をめざしている豊島区池袋保健所の地域猫活動を多くの人に知ってもらうために、のら猫クロッチも協力することになったんだ。
2種類のクリアファイルをつくって、「地域猫」「同行避難」をアピールしたよ。
◉お問い合わせ:
豊島区役所 池袋保健所生活衛生課 保健所
住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目20−9
電話:03-3987-4175
豊島区池袋保健所さんとつくったクリアファイル(非売品)です。
(表面)はなくそほじくるクロッチ
「地域猫 住み良い街の バロメーター」
(裏面)地域猫に愛を。
地域猫=地域ぐるみでお世話をしているのら猫のこと。「不妊去勢手術・トイレの設置・清掃・エサやり」で、人も猫も快適なまちに。
(表面)立ち上がるクロッチ
「猫の手を 貸す日のために 鍛えるぜ!」
(裏面)もしものときは同行避難
大切なのは日頃からの備えです。ペットの防災用品と、緊急時でもいい子でいられるようなしつけ。そして避難もいっしょに。
3月19日〜21日と豊島区池袋保健所(東京都豊島区東池袋1丁目20−9)で開催されるイベント「池袋保健所 健康フェスタ」で配布するクリアファイルです。地域猫活動をされている「東京キャッツアイ」のブースでクイズに答えるともらえるんだよ。
「東京キャッツアイ」さんの活動をみんなで応援しよう!
ご来場お待ちしております!
◉NPO法人東京キャッツアイ
http://ameblo.jp/tokyo-catseye/
世界的な芸術家集団「ラッキーワイド」と「のら猫クロッチ」のアートコラボレーションがはじまります。
2016年11月7日-13日に
六本木ストライプハウスギャラリーの2フロアをつかって、
都会の住宅街のかたすみでクロッチは毎日を一生懸命に生
もくじ
序章
第1話 似た者同士
第2話 紫陽花に涙かくして
第3話 夏祭り
第4話 桜雨
第5話 柚子の庭で
第6話 梅ちゃんのおやつ
第7話 吊り花檀
あとがき
全91ページ
初版発行:2015年7月5日
著者:かりにゃん
発行人:筒井一郎
発行元:株式会社ヌールエ
印刷・製本:株式会社博進堂
のら猫クロッチは新宿区落合第一地区協議会フェスタ
10月24日(土)に参加させていただきました。
今年で第7回となるこのイベント、会場はクロッチのねぐらにほど近い落合第一地域センター。
子どもたちの鼓笛隊の演奏や、大人の自転車教室、新宿区と交流が深い群馬県沼田市の朝どり野菜の販売、手作りのお箸づくり、などの盛りだくさんのイベントに子どもたちから大人まで大勢の方々が来場されました。
落合地区のお散歩マップの案内役でおなじみのクロッチは大人気でした!
みなさま、どうもありがとうございました!
新宿駅の地下通路に巨大なクロネコがいます。
ヤマト運輸の「黒猫大和」くんです。
明日、9月4日まで新宿。その後全国巡回。
「ちっちゃいもの送るなら。」キャンペーンです。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/campa…/compactcmp/index.html
《五反田ゆうぽうとホール》での最後の公演まであと1週間となりました。
「私の舞台を見た人は、翌日からスポーツを始める方が多いそうよ。でも続かないの」
これから、犬と散歩です。
舞台で2時間踊り続けられる「その体力!」に誰もが驚かされます。
長嶺ヤス子さんは朝夕に犬の散歩をかかしません。約2時間、猪苗代の山中を歩きます。
「チケットを買ってもらうことが、わたしを応援してくれることなの。クロッチもわたしのチケットを売ってくれる?」
一夜の公演のために、本場スペインを代表する凄いダンサーが『YASUKOのためなら』と来日します。そして、1000枚近いチケットの大半は、長嶺ヤス子さんご自身の手でファンに届けられていくのです。
寿5丁目は、架空の街です。
寿5丁目には、「日本のふつうの暮らし」があります。人
のら猫クロッチも、そこで暮らしています。
池袋に1週間だけ「寿5丁目」が出現します。ワークショ
ACEのインドのパートナーNGO、SPEEDスタッフのクリシュナさん。クロッチの愛らしさと肌触りにこの笑顔がこぼれました。
ナガルドーディ村の「職業訓練センター」の女の子たち。
職業訓練センターに通うようになる前は、学校に行けずコ
昨日、クロッチと私と筒井さんで、日本を代表する舞踏家、長嶺ヤス子さんのお宅を訪問しました。長嶺ヤス子はご存知のようにフラメンコダンサーで鬼気迫る舞踏をされることで有名ですが、一方で、捨てられた猫や野良で死にそうになっている猫を保護されている事でも有名です。そこで、クロッチは仲間を助けてくれている長嶺さんを応援しようと、福島県猪苗代までいきました。行きの電車の中で偶然長嶺さんに会い、お宅に訪問するまでに、行きつけのピザ屋さんで、お話しました。
一日経つと、部屋中が大変な状況で、長嶺さんは毎日、それと格闘されてます。なかなか、ダンスの稽古、絵などの創作活動の時間が取れない様子です。
お一人、ヒロシさんという方がヘルプされたり、午前中でパートの方がおられるのでギリギリやれてる感じでした。なんせ、79歳です。舞踏の時は、違う気合いで乗り越えておられてますが、大変かと思います。それで、何か、いい方法はないかと、4人でミーティングしました。
7月20日(月)からはじまる「ようこそ!寿5丁目へ」のイベント全体を双六あそびで表現してみました。
①クロッチ着ぐるみ
②ミニコンサート「泣いた赤鬼」
③うずまゆとつくる 手づくり石けんワークショップ
④クロッチ刺しゅうレースをつかったワークショップ
⑤辰巳渚さんにきいてみよう”友だち”のこと、”学校”のこと
⑥みんな大好き、怪談話
⑦のら猫クロッチ「辻占」
そして、クロッチのオリジナル商品やグッズの物販です。
どうぞ「寿5丁目」へ遊びにいらしてくださいね!
主催:クロッチ倶楽部
協力:PJC NOLA オペラ彩
家事塾 うずまき堂 昆布の川ひと
問合せ:クロッチ倶楽部
(krocchi3@me.com)
のら猫クロッチは、2008年1月に六本木ストライプハウスギャラリーからデビューしました。
【はじまり、はじまり!】
桜のつぼみがほんのり色づいてきました。のら猫クロッチは生まれて初めての浅草です。ファッションとアートの祭典、第2回アサクサ・コレクションでひとっ働きさせていただきます。
◉アサクサコレクション2
場所:隅田公園リバーサイドギャラリー
3月21日(土) 10時〜17時
3月22日(日) 10時〜16時
http://asakusacollection.com
アサコレのタブロイド、ご覧ください!
なんとも浅草っぽいではありませんか。楽しくて、みなさんのお気に入りがきっと見つかる1日になることでしょう!
江戸っ子クロッチは人情厚い浅草になつかしい気持ちでいっぱい。
浅草のみなさんといっしょにアサコレを精一杯盛り上げます!
ASAKUSA COLLECTION http://asakusacollection.com
クロッチブースでは、「PJC KZUKO ONISHI」のクロッチエンブレースの布、エンブレースのカルトナージュ小物、ブローチをはじめ、「黒沼染工場」のシルクスクリーン染めのTシャツとトートバッグ、鳶服カセヤマの鳶クロパンツ、サン・アロー社製のぬいぐるみ、絵はがきなどがお目見えします。新作がそろいます!どうぞご覧ください。
実は今年1月、江戸川区にある黒沼染工場にうかがい染めの現場を見学させていただきましたが、全てが驚きの連続でした。
まず、天井の高い工場の建物の中、本物の石を使って布を洗う大きな機械を使用した、まさに文字通りのストーンウオッシュ加工に驚きました。染めの現場では、型を使って染めていく職人さんたちの緊張感がひしと伝わってきて、わたしは寒さも忘れ、職人さんたちの一糸乱れぬ見事な手さばきに見入っていました。
株式会社 黒沼染工場 http://www.kuronuma.co.jp
そして、今回、クロッチのTシャツをシルクスクリーンで染めていただきました!
アサコレのために黒沼染工場の染色職人さんに新たにデザインしていただいたものはほぼ一点ものです。色もデザインも思いきり遊んでいただきました。アヴァンギャルドあり、メタリック加工あり、起毛加工あり、とさまざまなバリエーションが楽しめるTシャツです。「のらっぽい」雰囲気がいい感じです。黒沼染工場の皆さんありがとうございます。どうぞご期待ください!
リクチュール Recouture という言葉を知っていますか?
オートクュールの次の世界観。
着古した洋服の素材や布の端切れを活かして新しいクリエイションをすることです。
「悉皆」はすべてをムダなくつかうことですが、「リクチュール」はそこにクリエイティブを付加することでさらに物語性や価値を高める行為です。
のら猫クロッチは、リクチュールの考え方に賛同し、ギャラリー展に作品を出品しました。
ぬいぐるみクロッチがゴージャスな衣装をまとっています。タイトルは「Paris コレクション」。お客様によるリクチュール作品人気投票の第1位は4枚目の写真「ブルゾンと着物を合体させた作品」(文化服装学院の学生作品)でした。
〆キャラのら猫クロッチと人生の師匠 辰巳渚が、今日を明るく生き抜くためのメッセージを贈ります。
クロッチが神出鬼没にいろいろな街で配布します。どこに出没するかは非公開。
昨年クリエイトした2つのファッションコレクション
「PJC 都会の草っ原で遊ぶ」と「鳶クロパンツ 江戸っ子の粋を纏(まと)う」を発表します。
【アサクサ・コレクション2 キックオフパーティに参加したんだ】
赤鬼、青鬼、そして、のら猫クロッチはわたしたち。
今年5月のとある朝、パリのサンラザール駅(Saint-Lazare)からヴェルノン駅(Vernon)に向かう電車の窓辺、なんとわれらがのら猫クロッチの姿があった。心なしかパリジャンを気取って、斜に構えているかのように見える。しごくご満悦の様子である。しかし、いったいなぜクロッチがこんなところにいるのだろうか?
実は、クロッチは鞄の中にこっそりと忍び込んで、はるかフランスまでやってきてしまったのだ。鞄の持ち主は、写真家の塚原琢哉先生。
パリ郊外のジヴェルニー(Giverny
)にある「モネの庭園」に写真を撮影にいく途中である。塚原先生は季節を変えてはいくたびもモネの庭園に通い、写真を撮り続けてきた。塚原先生は、アンデスの巨大なサボテン、ポーランド人の信仰と敬愛を集めているイコン「黒いマドンナ」、そしてポーランドのシレジア重工場地帯の廃墟など、長い年月をかけてひとつのテーマを撮影する。かねてより塚原先生の写真に魅せられていたクロッチ。
モネの庭では、なつかしい日本の草花に癒されて、無事に異国の旅を終えることができた。塚原先生、ありがとうございました。
※塚原先生の公式Webサイトでこれまでの作品の一部をご覧になれます。
http://tact27.wix.com/takuya
2014年10月4日(土)5日(日)の二日間、日比谷公園で開催されたグローバルフェスタ、クロッチは仲間の応援をしてきました。
▶http://www.gfjapan2014.jp
世界33の国・地域で活動をしている公益財団法人オイスカの「子供の森」計画。オイスカのブースでは活動内容の展示やクイズ、似顔絵コーナー、活動地域の人々による手作りのペンケースやコースター、ブックカバーなどの販売がありました。ブースの前に立つクロッチの前には多くのお客様が立ちどまり、いっしょに記念撮影をしたり、クロッチといっしょに似顔絵を描いてもらったり、オイスカのスタッフにいろいろな質問をしたり、ブース内の展示物を真剣に見ていられました。
猫は、人が住むところ、世界中いたるところにいます。
言葉は通じなくても、猫は共通のおともだち。
みなさん、笑顔でクロッチに抱きついてきます。
多くの外国の子供たちともたくさんの写真を撮りました。
翌日の日曜日は台風のために正午で閉幕となってしまいました。残念!
みなさま、どうもお疲れさまでした!
◉公益財団法人オイスカ「子供の森」計画のfacebookはこちらです!
https://www.facebook.com/oisca.cfp
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このプロジェクトについて
「イジメ問題」を子どもたちと一緒に考える、誰もが知っている物語「泣いた赤鬼」の新しい音楽劇をつくります。
はじめまして、オイラはのら猫クロッチです! 誰もが知っている浜田広介の名作「泣いた赤鬼」を題材に、身近な友だちのこと、人への思いやり、やさしさ、勇気、そして行動について考える、セーフコミュニティ音楽劇「泣いた赤鬼」を来年2月15日に埼玉県幸手市、7月1日に山形県新庄市、8月16日に東京都豊島区で上演します。
「泣いた赤鬼」は、いじめの原因になる他人との壁を乗り越える力がある
音楽劇「泣いた赤鬼」は、ある山に住む心のやさしい赤鬼が、怖がって相手にしてくれない山のふもとの村人たちのために、自らが悪者になって去っていく青鬼の悲しい話……。でも反面、この音楽劇には、自分とは違う他者との壁を乗り越えられるなんか《魔法のような力》があるようにも感じたんだ。
この音楽劇の主催者である「特定非営利活動法人オペラ彩(さい)」の代表である和田タカ子さんは、「この音楽劇のあと、子どもたちの目がとてもキラキラして、やさしい顔になっているの。私はね、この感動を多くの子どもたちにもっと体験してほしいの」と熱くオイラに語ってくれた。そのとき、オイラの胸にも熱いものがこみ上げてきたんだ。自分にもできることがあると……。
鑑賞だけでは終わらない、セーフコミュニティ音楽劇をつくりたい!
約1時間のこの音楽劇は鑑賞するだけでもスゴいんだけど、オイラはそれに加えて「音楽の力で身近な問題を考えるきっかけ」をつくりたいと思ったんだ。オイラのテーマは「身近な友だち」のこと。音楽劇「泣いた赤鬼」の前後に、オイラの『一人芝居』、そして『〆(しめ)芝居』をする。
〆(しめ)芝居では例えば、舞台に赤鬼、青鬼、登場する村人を集めて、会場のみんなといっしょに「なぜ、赤鬼の家に村人は、寄りつこうとしなかったのだろう?」「青鬼が、赤鬼のために、演技で悪役をしたことをどう思う?」などについて考えるんだ。
子どもたちに「メッセージ」を届けるために、のら猫クロッチは、着ぐるみになって活躍します!
オイラの夢。それは、「人と動物がもっと仲良く暮らせること」
セーフコミュニティ音楽劇「泣いた赤鬼」の上演活動をとおして、他人にやさしい子どもたちや大人たちが増えれば、オイラの仲間「のら猫たち」においしい食事に招いてくれる友だちや、やさしい里親も増えると思うんだ。そしたら本当にうれしいよ。すばらしい作品をつくります。みなさま、応援よろしくお願いします!
のら猫クロッチ一座を組んで、全国を巡業したい!
オイラは、「オペラ彩」代表の和田タカ子さん、演出家の直井研二さんを中心に、のら猫クロッチ版「泣いた赤鬼」一座の仲間たちとともに、全国どこへでも出張公演していきます。最後に、和田さんと直井さんからいただいたメッセージです。
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【詳細】セーフコミュニティ音楽劇「泣いた赤鬼」
①泣いた赤鬼 原作:浜田広介
作曲・台本:松井和彦
②のら猫クロッチ 原作:かりにゃん
③演出:直井研二
④企画・制作:オペラ彩 和田タカ子 共同制作:株式会社ヌールエ
⑤出演:赤鬼(テノール) 青鬼(バリトン)
木こり(バス) 娘(ソプラノ)
百姓(テノール) 女房(メゾ・ソプラノ)
ナレーター(ソプラノ)
指揮者、ピアニスト
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《のら猫クロッチとは?》
クロッチはのら猫です。東京のとある住宅街、ドミネコ通り界隈をネジロにしています。界隈一の目ヂカラと、抜群のすばしっこさが自慢のクロッチは、自然の少ない厳しい環境の中で、今日も一生懸命、生き抜いています。
http://www.krocchi.com
PJCのクロッチの刺繍レース布は、作家の方々のイメージをかきたてるようです。
本日は島田祥子先生の作品をご紹介します。
オリジナリティあふれる島田先生の作品は、美しいだけでなく使いやすさも抜群です。
▲モノブラム刺繍の日傘。持ち手のカバーが際立ちます。
▲クロッチの顔が光に透けて‥…
▲PJCのモノグラム刺繍は素朴な心地よい手触りです。
▲つば広帽。絶妙なカジュアル感もあり、とても良いかぶり心地です。
▲帽子の中心の目安にクロッチのマーク。
▲ついお出かけしたくなるクロッチのペットボトルカバー。
▲ティッシュカバーにもクロッチさんです。
島田先生は、西武池袋本店’7FサンイデーのPJC店でワークショップを開催しています。
ご興味のある方、どうぞご参加ください。
http://www.pjc-kazuko-onishi.com/shimadaws2014.07.html
そしておなじみ、カルトナージュ作家のたなかたかこ先生のワークショップ
どうぞご参加ください。
https://www2.seibu.jp/wsc/010/N000067686/1543/info_d_pv
みなさま、日本政府観光局の公式サイトJNTOをご存知でしょうか?
日本観光にくる外国人が「JAPAN」検索でGOOGLEで1ページに表示され、13言語対応、年間4億PV以上、まさに外国人に日本文化を紹介する表玄関の一つです。
8月の特集は「日本人と猫」。
その特集に、なんと! のら猫クロッチが、三陸の田代島・四国の青島など通称「猫島」の猫たちや、キティちゃんたちといっしょに、のら猫クロッチが紹介されました! 日本政府観光局サイトJNTOの関係者のみなさま、どうもありがとうございます!
中国圏、韓国、世界のみなさま
日時:2014年6月26日(木)〜7月1日(火)
午前10時〜午後7時 (最終日6時終了)
場所:東京スカイツリータウン ソラマチ5階 すみだまち処
コラボレーションブランド&デザイナー:
ADDICT FOUR In the BOX Pernik NURUE
協力:文化服装学院 ファッションテキスタイル科
参加企業:内田染工場 川合染工場 黒沼染工場 大染 東染色工場 フルカワ(協力) 50音順
実は、今日は6月26日(木)〜7月1日(火)までクロッチは、東京スカイツリータウン ソラマチ5階の「SOMEZOME展」に忍びこんでいるのです。
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日時:2014年6月26日(木)〜7月1日(火)
午前10時〜午後7時 (最終日6時終了)
場所:東京スカイツリータウン ソラマチ5階 すみだまち処
コラボレーションブランド&デザイナー:
ADDICT FOUR In the BOX Pernik NURUE
協力:文化服装学院 ファッションテキスタイル科
参加企業:内田染工場 川合染工場 黒沼染工場 大染 東染色工場 フルカワ(協力) 50音順
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スカイツリーの地元、墨田区界隈は都内でも有数の「染めの町」です。
染めの職人さん、デザイナー、文化服装学院ファッションテキスタイル科のみなさんの協力で創られた、Tシャツや小物が多数展示され、東京製の製品もリーズナブルに販売するというおしゃれ好きには見逃せないイベントです。
なんと!!
クロッチめも染めていただき、Tシャツになりました。
みなさま、ぜひおでかけください。
大阪で初のお披露目してきたクロッチ!
場所はJR大阪三越伊勢丹5階の「PJC×のら猫クロッチ限定ショップ」です。PJCの刺繍レースになったクロッチのお洋服やバッグは大人気。ほどんどのお客様はクロッチを知りませんでしたが、「かわいい!」「かわいい!」とクロッチファンになってくれました。
クロッチの着ぐるみ会いたさに連日お越し下さった方、一週間の会期中、3回もいらしてくださった方、愛猫の写真をプレゼントしてくださった方、子どもたちへのお絵描き教室でクロッチを描きたいとおっしゃった絵の先生、自分の居酒屋にクロッチの絵はがきを飾ってくださっている方、フェイスブックを見ていらしてくださったみなさま、どうもありがとうございました!
クロッチ本当にうれしかったです!
そして、JR大阪三越伊勢丹5階クローバーのスタッフのみなさま、本当にお世話になりました!
ありがとうございました!
みんなのところに行きたくて・・・
2014年6月11日(水)-17日(火)
JR大阪三越伊勢丹のイベントで限定販売です。
見事な毛並みがクロッチの自慢です。
どうぞ触ってやってください。
名 称 「のら猫クロッチぬいぐるみ」
クロッチの一番の自慢は「目力」!
それは気の弱い飼い猫を失神させてしまうほど強烈です。体をおおうビロードのような黒い毛並み、口の中から肉球までもまっ黒なクロッチです。
身の丈:25cm(※おおよそのサイズです。)
しっぽ:13cm
股 下:6cm強
価 格:1,800円(+税)
製造元:サン・アロー(株)
http://www.sun-arrow.com/
中国製
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◉オンライン販売のご案内
http://krocchi.com/goods.html
(送料が別途かかります)
サント・アンによる肉球クッキー(ニキュッキー)が進化します。
チョコ味に加え、バター味が加わりました。2014年6月11日(水)-17日(火)
JR大阪三越伊勢丹でのイベントにて限定販売をいたします。
サクサク、パリパリとした独特の食感もお楽しみください。
オリジナル「肉球クッキー」で被災地に漁船を贈るんだいっ!
ヒロコママとの誓い in 神戸
クロッチは、のら猫としてしっかりと生きていくために抜群の運動神経もそなえているが、嗅覚も優れている。とくに、なかなかありつけないけど大好きなお菓子にはとても敏感なのだ。
ある日、クロッチが小さな鼻でその甘い香りを体に充満させようと、のけぞりそうになって吸い込んでいると、「あ、クロッチね。待ってたんよ」と、優しく手招きしてくれたのが、「サント・アン」の塚口裕子さんこと、ヒロコママ。別名、神戸の姉御である。今年で創業25年になる「サント・アン」は、地域の素材を活かし、食品添加物を使わず、素材を厳選して心を込めてお菓子づくりをしてきた。その一貫した信条と「おいしさ」へのこだわりが、神戸のお菓子好きを魅了している。
「クロッチ、さあ、サント・アンのお菓子を食べてみて」
と勧められ、パクッとすれば、いつものにらみの利いた目が、しだいに三日月のようににんまりとなってしまった。
「おいしいでしょ。素材も、つくりもいいからね」
ヒロコママは、次々にいろんなお菓子をもってきては、お菓子づくりへの哲学を説いてくれたのだが、もう一つすごいことを教えてくれた。そのお菓子の製造販売を通じて東日本大震災の被災地に持続的な支援をしたいと寄付活動をしているのである。
「津波で船を流され失った漁師さんたちに船を贈るの。海の男たちが海でしっかりと仕事ができ、生きがいがもてるようになってほしい。私たちにも阪神淡路大震災の経験があるからね」
とはいえ、軽く「船一艘」といってもそうやすやす買える代物ではない。ヒロコママが代表になっていろいろな人たちに呼びかけ、寄付を募り、2011年12月に1艘目を届けることができたという。そして、今は3艘目の寄付金を募っているのだ。
クロッチは、この話を聴きながら、「オイラも、一肌脱ぎたい!」と決心した。被災地の漁師さんたちのために船を贈る活動に関わるんだークロッチの鋭い目が光った。
「クロッチ、協力してくれるのね。ありがとう」
そうしてできあがったのが、クロッチの肉球をモデルにしたチョコレート味のサント・アン オリジナルクッキーとクロッチぬいぐるみのセットである。
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サント・アンによる肉球クッキー(ニキュッキー)が進化します。
チョコ味に加え、バター味が加わりました。2014年6月11日(水)-17日(火)
JR大阪三越伊勢丹でのイベントにて限定販売をいたします。
サクサク、パリパリとした独特の食感もお楽しみください。
PJCによるエンブレース布の数々と、
レディース服は、2014年6月11日(水)-17日(火)
JR大阪三越伊勢丹でのイベントにて展示販売をいたします。
どうぞご高覧ください。
「都会の中の草っぱらで遊ぶ」
野を良く生きるクロッチが、野の草むらをテーマにした刺繍レースのPJCと出会って。
クロッチは、のら猫であることに誇りを持っている。いつだったか、どこかのおじいさんが「のらとは、『野』に『良い』と書くんじゃよ。クロッチのような暮らしがしたいのぉ」とほめてくれたこともしっかと心に刻み、「オイラは、野に良い、自然派なんだ」と自負しているのである。
だから、たとえ風雨に打たれ、暑さ、寒さに身をさらしつらくあったとしても、野にひっそりとかわいらしく咲く花々や踏みつけられても元気に育つ草たち、それに個性豊かな虫たちと遊べるひとときは、のら猫の身を至福と誇りで満たすのだった。
そんなある日、クロッチはふるさとの東京・目白界隈を歩いていた。駅前の通りをちょっと入ると、けっこう静かでギャラリーもチラホラとある、落ち着きとやさしさの感じられるところなのだ。そしてふと気づくと、小さな小さな原っぱが……。
「クロッチも野に咲く草花が好きよね。実は、私も……」
と、現れたのが大西和子さん。素材の糸づくりから取り組むオリジナル刺繡レースのブランド 「PJC」のオーナーデザイナーである。「私もクロッチと同じでアザミ、クローバー、スミレなど野に咲く草花が好き。PJCの刺繡レースの草むらにもどうぞ遊びに来てくださいね」
と、話しかけてくれた。大西さんは、独特の美意識で時間と手間をかけた納得のレースによって、刺繡レースの世界を創り上げてきた。
「クロッチは、ギリギリですっごくつらいときでも、ヘ、へッって笑い飛ばしちゃうでしょ。そこが好き。ね、私もクロッチといっしょに何かつくりたいわ」
そう笑って、大西さんはさっそくレースのデザイン画をサラサラと描き始めた。おぉ、なんとそこには草花とたわむれるクロッチがいるではないか!
PJCの34年の歴史で、初めて動物がモチーフになったのだ。
「クロッチの生き様に、クロッチの刺繡レースをつくりたくなってしまったの」
試作をくり返し、できあがったのが、PJCクロッチシリーズである。
PJCによるエンブレース布の数々と、
レディース服は、2014年6月11日(水)-17日(火)
JR大阪三越伊勢丹でのイベントにて展示販売をいたします。
どうぞご高覧ください。
情け深くて 義理がたい 恥ずかしがりや
クロッチはのら猫です。東京のとある住宅街、ドミネコ通り界隈をネジロにしています。界隈一の目ヂカラと、抜群のすばしっこさが自慢のクロッチは、自然の少ない厳しい環境の中で、今日も一生懸命、生き抜いています。
強面のクロッチは、見た目とはうらはらに、子猫や年老いた猫への面倒見がいい、心やさしい猫なのです。まわりで生まれた子猫たちが、里親さんにもらわれていくなか、人になれることができないクロッチは、いつまでも、のら猫としてアスファルトの上で生きていくしかないのです。
クロッチの夢、それは……
おいしい魚を、ゆっくりと味わいながら、
たらふくたべること。
草花に隠れて、やわらかい土の上に用をたすこと。
落ち葉の上でゆっくりと眠ること。
そして、猫も犬も鳥も人も、
みんなが仲良く暮らすこと。
そんなのら猫クロッチが、どこにも帰属しない”野良(のら)”としての矜持を胸に、幸せまちをつくるために親分、兄貴、姐御たちといっしょに行動を開始しました。
その様子をクロッチに代わり、クロッチ組がこのfacebookで「1日に1回+きまぐれ」をペースに配信していきます。どうぞご贔屓ください。
2014年4月吉日
クロッチ組一同
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◉のら猫クロッチ公式サイト
クロッチとは?はこちらです
http://krocchi.com/
西武池袋本店で開催した
「わたしだけのクロッチ展」の
デザイン画部門に、幼稚園のクラスでエントリーしていただきました。
先生とその園児たち、とてもいい雰囲気です。
百貨店の会場でも、注目されていました。
どうもありがとうございました。
こんにちは。西武池袋本店7階で開催したイベント「家族で楽しむ のら猫クロッチと仲間たち」(5月14日から5月20日)は、たくさんのお客様にお越しいただきました。
ご来場いただきましたみなさま、どうもありがとうございました。そして、イベントを支えてくださった「クロッチの仲間たち」、のら猫クロッチにハレの場をご提供くださいました西武百貨店のみなさま、どうもありがとうございました!
着ぐるみクロッチの登場とともにあっという間に人の輪ができました。すでにクロッチをご存知の方もいらっしゃいましたが、ほとんどのお客様にははじめてのクロッチ。「かわいい」との歓声をあびて始終照れっぱなしでした。会場は、クロッチの世界観や活動のご紹介の展示コーナー、クロッチの仲間たちとのコラボレーションによる作品の展示と製品の販売コーナー、クロッチぬいぐるみの手作り作品展示コーナーの3部構成です。アニメーション上映、たなかたかこ先生のカルトナージュや山下さち子先生のおえかき刺繍のワークショップも大好評でした。
「わたしだけの のら猫クロッチ展」では、そして手作り服が77作品あつまりました。そして、800名を越えるお客様が投票してくださいました! クロッチへのはげましのお言葉もたくさん頂戴いたしました!
審査の結果はこちらをご覧ください。
こちらです:http://krocchi.com/event.html
ラッキーワイド社によるクロッチフィギュア No.3「花占い」です。
クロッチのドミネコ通りの仲間たちがはじめて商品になりました。
最前左から
・クロッチ・チャックロ ・フランツ
・ロシアン ・涙目のジョバンニ ・おてんばチャッポ
です。
あと「初恋のうめちゃん」も商品になりました。
PJCの大西和子さんの手で、のら猫クロッチは魅力的なエンブレースになりました。
岡山の鳶服の老舗、カセヤマとのコラボ商品です。
鳶クロパンツと鳶クロバック。
特に若い女性に大好評! 購入後、その場で履き替えて帰るという強者も!!
○最終日は山下さち子(さっちん先生)のチクチクタイム ワークショップで
手づくりのよさを再確認です!
関係者で40名以上、来場者2500名以上。
多くのお客様に〆キャラクロッチと仲間たちによるコラボ商品をご購入いただきました。
本イベントをきっかけにたちあげたFaceBookでは約1ヶ月で1500名の友だちができました。
みなさん、本当にどうもありがとうございました。
2014年5月30日
クロッチ倶楽部一同
イベントの目玉のひとつは「わたしだけの のら猫クロッチ展」です。一般参加による「クロッチの手づくり服」への応募作品展示とご来場のお客様による人気投票ですが、すでに力作、快作が70点以上集まっています。
作者様のコメントも手作り服を着たぬいぐるみのそばに展示いたしますが、感動するもの、思わず笑ってしまうものなど、みなさまの、さまざまな思いがこめられている、心あたたまるショートエッセーとなっています。ぜひ、会場にお越しいただき、がらにもなくおめかししたクロッチたちを見てやってください。そして、これはと思う作品への一票をお願いいたします。
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NO.23
タイトル:のら猫クロッチの大好きな散歩道
作品解説:いろいろな所に行くのが好きなクロッチ。でも一番好きな散歩道があります。野の花を見ながら、坂道を登っていくと、クロッチにいつも元気いっぱいにあいさつをしてくれる女の子に会います。お山の上のお家は、クロッチに食事の用意をしてまっててくれます。小鳥とおにごっこしながら、池の中の魚に声をかけ、四季おりおりに咲く花をみながら、また小鳥とおしゃべり。その大好きな散歩道をPJCの布に刺しゅうをしました。リュックサックには、大好きな魚肉ソーセージも入っていますよ。
ニックネーム:チェック
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みなさま、お待たせいたしました!
イベント「家族で楽しむ のら猫クロッチと仲間たち」を、14日(水)から20日(火)まで、西武池袋本店7F(南B10番地)で開催いたします。
今回、30坪という広い会場をお借りして、クロッチの世界感に共感してくれる仲間たちのご紹介と、そのコラボレーションの成果である作品、製品の展示、販売をいたします。クロッチの立体像4点の展示をはじめ、ショートアニメや着ぐるみのダンス映像の上映、ワークショップもございます。着ぐるみもやってまいります! お子さまから大人まで、みなさまが、クロッチといっしょに楽しみ、そして、新たな感動に出会えるようなイベントにしたいと思っています。
みなさまのご来場、心よりお待ちしています。
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家族で楽しむ
のら猫クロッチと仲間たち
会期:5月14日(水)-20日(火)
場所:西武池袋本店7F 南B10番地
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【わたしだけの のら猫クロッチ展 参加作品より】
作品名:大好きな散歩道
解説:いろいろな所に行くのが好きなクロッチ。でも一番大好きな散歩道があります。野の花を見ながら坂道を登っていくとクロッチにいつも元気いっぱいにあいさつをしてくれる女の子に会います。お山の上のお家はクロッチに食事の用意をしてまっててくれます。小鳥とおにごっこをしながら池の中の魚に声をかけ、四季おりおりに咲く花をみながら、また小鳥とおしゃべり。その大好きな散歩道をPJCの布で刺しゅうをしました。リュックサックには大好きな魚肉ソーセージが入ってますよ。(ペンネーム:チェック)
イベントの詳細はクロッチのWEBサイトをご覧ください。
http://www.krocchi.com/
毎日、クロッチの手作り服がぞくぞくと集まっています。
今日ご紹介するのは、その中の一部、いかがでしょうか?
まだ間に合います。この週末、のら猫クロッチのために、ひと肌脱いで、いえ、ひと針、いや、ひと張り、なにか作ってやってください。
スカーフだけでも、腹巻きでも、クロッチは大歓迎です。デザイン画もお待ちしています!
よろしくお願いいたします。
詳しくはこちら http://krocchi.com/event.html
5年前の2009年に弊社スタッフと思い描いた、百貨店で実現したいのら猫クロッチ催事イメージです。弊社には、原作とプランは生み出せても商品づくりはできません。そして商品づくりはリスクの高い賭けでもあります。幸運にも、出会ったメーカーの社長、担当者がクロッチに惚れ込み、丁寧に、そして時間をかけて、心のこもった商品をつくっていただきました。
図面中央のキャラクターグッズ「ぬいぐるみ」は、スタジオジブリ、リサ&ガスパール、エリックカールのはらぺこあおむし、レオレオニのフレデリックなどの大人から子どもまでに慕われるキャラクターぬいぐるみを製造する老舗メーカー「サン・アロー社」の商品として2年越しの商品開発をへて完成しました。
http://www.sun-arrow.com/
図面左の「ハイファッション(女性向け)」は、日本を代表するエンブレースメゾン「PJC KAZUKO OHNISHI」のデザイナー大西和子さんのこだわりと試行錯誤の連続から生まれたオリジナル商品です。このエンブレース布をつかった衣類や雑貨がこれから作られていきます。
http://www.pjc-kazuko-onishi.com/
のら猫クロッチとPJCとのコラボレーションがいよいよスタートです。
ファッションブランド 「PJC」 で試作開発中の
オリジナルエンブレースをまとってご満悦なのら猫クロッチ。
このオリジナルエンブレースで、さまざまなPJCコレクション(衣類・カバン・雑貨)が完成します。
どうぞご期待ください!
[西武百貨店池袋本店でイベント決定!]
4月16日-22日 西武池袋百貨本店7Fで「クロッチ x PJC」展を開催します。
現在、準備中の商品です。
(1)PJC オリジナルエンブレース商品
[企画製造:PJC kazuko onishi]
【PJCサイトはこちら】
(2)ぬいぐるみ
[企画製造:サン・アロー]
販売価格1,800円(税別)
【詳細はこちら】
(3)〆キャラクロッチと仲間による「こだわりコレクション」
◎仕事着
[企画製造:のら猫クロッチ x カセヤマ]
参考価格25,000円〜(税別)
【詳細はこちら】
◎肉球クッキー
[企画製造:サント・アン]
参考価格1,000円〜(税別)
【詳細はこちら】
(4)カルトナージュ作家によるクロッチレースをつかった手作り小物
【下の写真】
同時開催予定: カルトナージュ作家によるワークショップ(詳細がきまりましたら発表します)
「のら猫クロッチ」がやってくる!
クロッチ倶楽部では、
初版第2便 到着分(限定400体)をお届けします。
販売価格1,800円(税別)+宅急便送料
[在庫状況 : ◎ 余裕があります]
商品発送は入金確認後3営業日です。
予定数量をオーバーした場合はお届け日についてご相談させてください。
---------------—
製造元 :サン・アロー社
販売価格:1800円(税別)
お一人さま5体まで。
詳細 :身の丈25cm しっぽ13cm 股下6cm強 ※おおよそのサイズです。
送料 :送料は別途お客様負担とさせていただきます。
商品の発送はヤマト運輸のみとなっております。
送料詳細は以下となっております。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/estimate/ichiran.html
ご希望の方は、
(1) 御氏名
(2) 送り先
(3) 数量
(4) お電話番号
(5) メールアドレス
を明記のうえ、
株式会社ヌールエ「クロッチ倶楽部」宛メールアドレス
krocchi3@me.com (担当:黒市)
までご連絡ください。
---------------—
個人情報の取り扱いについて
http://www.nurue.com/privacy/index.htm
製造元:サン・アロー社より初版(第2便)が到着です。
〆キャラ「のら猫クロッチ」ぬいぐるみの誕生です。
タグのロゴは、いつもの「どや顔」です。
ごらんください。クロッチの着ぐるみです!
年明けに完成したばかりですが、すでにイベントにひっぱりだこ。
尚美ミュージックカレッジ専門学校では、
鳶っこダンサーズのみなさんとヒップホップのダンスを踊り、西武池袋線の稲荷山公園駅では公園デビューならぬイベントデビューをはたしたクロッチ。子どもたちだけでなくご年配の方々にも「かわいい!」と大人気です。
そして、明日1月29日(水)には、
なんと西武池袋駅一階改札口前のイベントに参加してしまいます!
午前11時30分から13時ごろまでの出演予定です。
お時間ありましたら、着ぐるみクロッチに会いにいらしてください!
そして、クロッチに触れてやってください。触りごこちが抜群の毛並みです。
作ってくださったのはスタジオ・ノーヴァさん。
西武鉄道様、ご協力頂き
西武鉄道「ウォーキング&ハイキング」イベントにて
クロッチくんが応援にきてくれました!
稲荷山公園駅のホームでぱちり^^
※西武鉄道様に特別に撮影許可を頂きました。
ご協力ありがとうございました!
皆さま笑顔でゴールされており
私もハイキングイベントに行ってみたくなりました^^
のら猫クロッチ君があなたからの楽しい一句をお待ちしております。
投稿はtwitterのハッシュタグ
「#川越クロッチ」「#秩父長瀞クロッチ」で!
詳細はこちらをご覧ください。
http://krocchi.com/
入選作には、
のら猫クロッチらしい楽しいプレゼントを用意する予定です。
〆キャラ「のら猫クロッチ」がやってくる!
クロッチ倶楽部では、
第1回到着分(限定100体)を年内にお届けします。
第1回募集 12月5日(金)締め切り。
完売しました。
どうもありがとうございました。
次回の入荷予定は2014年2月です。
商品発送は入金確認後3営業日です。
予定数量をオーバーした場合はお届け日についてご相談させてください。
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製造元 :サン・アロー社
販売価格:1800円(税別)
お一人さま3体まで。
詳細 :身の丈15cm しっぽ13cm 股下5cm強 ※おおよそのサイズです。
送料 :送料は別途お客様負担とさせていただきます。
商品の発送はヤマト運輸のみとなっております。
送料詳細は以下となっております。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/estimate/ichiran.html
ご希望の方は、
(1) 御氏名
(2) 送り先
(3) 数量
(4) お電話番号
(5) メールアドレス
を明記のうえ、
株式会社ヌールエ「クロッチ倶楽部」宛メールアドレス
krocchi3@me.com (担当:黒市)
までご連絡ください。
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個人情報の取り扱いについて
http://www.nurue.com/privacy/index.htm
製造元:サン・アロー社より第1便が到着です。
〆キャラ「のら猫クロッチ」ぬいぐるみの誕生です。
タグのロゴは、いつもの「どや顔」です。
2007年に誕生した、のら猫クロッチ。
ふるさとの東京は豊島区、新宿区の区境ある
「目白・落合」界隈を拠点に下積みをかさねてきました。
6年がたち、全国つつうらうら「ゆるキャラ」であふれています。
のら猫クロッチは、誰からも雇われることのない、
野良としての矜持をもってたくましく生き抜いています。
これからわたしたちはクロッチを、こう呼ぶことにします。
「家もなく 身よりもないが 明日がある」
目力強く、にらみをきかすクロッチは、
本当は心やさしい 「〆(しめ)キャラ」 と。
のら猫クロッチ x 芸術家集団ラッキーワード プロジェクト
作品名 「好き 大好き 好き がオイラの花占い」
(通称:くろおにクロッチ)
このイメージを立体化します。
4分の1のスケールを粘土でつくります。
原寸サイズの立面図です。横向きのポーズがクリエイトされました。
[横向き] 原寸ホワイトボディの完成です。
[背面] クロッチくんの背中は語ります。
[正面] 2次元のイラストが3次元になりました。