塚原琢哉先生とパリ郊外ジヴェルニーに向かう電車の中で
2014年12月24日

今年5月のとある朝、パリのサンラザール駅(Saint-Lazare)からヴェルノン駅(Vernon)に向かう電車の窓辺、なんとわれらがのら猫クロッチの姿があった。心なしかパリジャンを気取って、斜に構えているかのように見える。しごくご満悦の様子である。しかし、いったいなぜクロッチがこんなところにいるのだろうか?

実は、クロッチは鞄の中にこっそりと忍び込んで、はるかフランスまでやってきてしまったのだ。鞄の持ち主は、写真家の塚原琢哉先生。
パリ郊外のジヴェルニー(Giverny
)にある「モネの庭園」に写真を撮影にいく途中である。塚原先生は季節を変えてはいくたびもモネの庭園に通い、写真を撮り続けてきた。塚原先生は、アンデスの巨大なサボテン、ポーランド人の信仰と敬愛を集めているイコン「黒いマドンナ」、そしてポーランドのシレジア重工場地帯の廃墟など、長い年月をかけてひとつのテーマを撮影する。かねてより塚原先生の写真に魅せられていたクロッチ。

モネの庭では、なつかしい日本の草花に癒されて、無事に異国の旅を終えることができた。塚原先生、ありがとうございました。

※塚原先生の公式Webサイトでこれまでの作品の一部をご覧になれます。
http://tact27.wix.com/takuya