のら猫クロッチ、フィジーに行く!
2016年7月3日

いってきました、フィジー共和国!

到着したのは4月20日、30度を越えた蒸暑い日だった。

 オイスカの増留さんに連れられてやってきた南太平洋の島で、オイラが最初に目にしたのは、今年2月に襲来した巨大サイクロンの大きな爪痕だった。南半球の観測史上最大級といわれるサイクロン、ウィンストンの被害はあまりに大きく、電柱は倒れたまま、全半壊の家屋のかたわらで、海外からの国際NGO、NPOのメンバーによる復興作業が行なわれていた。日本での研修を終えてフィジーへ帰国したばかりのオイスカのOB、ジョー氏の村では、たった一軒を残して全ての家屋が全半壊し、ジョー氏の家はほとんどなくなってしまったんだ。

以前CFPで植え、被害を免れた木とクロッチ


 フィジーで1992年から始まった「子供の森」計画(CFP:Children’s Forest Program)活動。フィジー国内で毎年2,000人以上子どもたちが参加し、これまで59もの学校で活動を行っているそうだ。オイラが行った学校では、小学校の高学年が参加して植林をした。授業の一環として、今回は自生樹木とグアバ、ジャックフルーツなどを植えたんだよ。その他にも子どもたちは自然のサイクルを理解するために、野菜の栽培方法も学ぶんだ。


今から植林するよ
植林終了後パシャリ


 この他にもオイスカでは、村の農林業開発、そして、マングローブ植林に力をいれている。フィジーではマングローブは自生しているため、わざわざ植林して増やしていくことの大切さが、住民にはわかりづらいという。実は、マングローブは海面上昇と海岸の浸食をくいとめていたり、山から流されてくる土砂を塞き止めているんだ。その大切さを、マングローブの苗を植えることを通して伝えようとしている。苗を植えるのは、子どもたちやオイスカの研修生、村人たちだ。この活動によって、今では住民たちのマングローブへ対する保全意識も高くなってきているそうだ。

順調に育つマングローブサンゴと村の子供



 ところで、フィジーでは近年、サンゴの白化が深刻な問題となっている。地球温暖化や開発による土砂の海水への流入などの原因により、光合成ができなくなったサンゴは死滅してしまう。そして、このサンゴの死滅が生態系に大きな影響を与える。まず魚がいなくなる。すると、他の生き物や動物もいなくなる。その結果、フィジーの人たちは漁ができなくなってしまう、というわけ。


そこでオイスカでは、サンゴ礁保全活動とサンゴを育てるプロジェクトを行なっている。

サンゴの成長しやすい環境をつくり、サンゴの定植活動をしているんだよ。

また、ホテル主催のエコツーリズムを開催し、サンゴ保全に対する理解を高めようという計画がある。参加者にはサンゴの定植体験をしてもらい、フィジーの現状、サンゴや海が脅かされている環境を知ってもらうそうだ。


サンゴの苗床、魚がいっぱい!




のら猫、のら犬が自由気ままに人と共存しているフィジー。

オイラにはとても居心地がいいところだった。

今、サイクロンの被害を乗り越えようと頑張っているフィジーの人たち。

そして子どもたちが向けてくれた満面の笑顔、オイラ、忘れないよ! 

フィジーの海のきれいなサンゴ礁を思いながら、オイラ、絵を描いた。

これは今年8月にオイスカのポストカードになるんだ。楽しみにしていてね!



またフィジーの子どもたちが考えたサンゴのキャラクターのお話が紙芝居になってるんだよ!

フィジーの環境問題をみんなも一緒に考えよう!

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◉紙芝居ページリンク:http://animalconference.com/oisca/world/fiji/




【オイスカ「子供の森」計画の活動】

「子供の森」計画(CFP:Children’s Forest Program)の目的は、子どもたち自身が、学校の敷地や隣接地で苗木を植えて育てていく実践活動を通じて「自然を愛する心」「緑を大切にする気持ち」を養いながら、地球の緑化を進めていこうというプログラム。1991年にはじまったこの活動は、2015年3月末現在、35の国・地域の4,692の学校が参加するまでにその輪が広がっています。


【ちょいとお知らせ】


オイラ、オイスカ「子供の森」計画の応援団になったんだ。

ぬいぐるみとポストカードの売り上げの一部が「子供の森」計画の支援につながるよ。8月には、フィジー、ミャンマー、フィリピン、植林をするクロッチを描いたクロッチポストカードができあがる。

例えばフィジーのポストカードはこんな感じだよ。


ポストカード