都会の中の草っぱらで遊ぶ
野を良く生きるクロッチが、野の草むらをテーマにした刺繍レースのPJCと出会って。
クロッチは、のら猫であることに誇りを持っている。いつだったか、どこかのおじいさんが「のらとは、『野』に『良い』と書くんじゃよ。クロッチのような暮らしがしたいのぉ」とほめてくれたこともしっかと心に刻み、「オイラは、野に良い、自然派なんだ」と自負しているのである。
だから、たとえ風雨に打たれ、暑さ、寒さに身をさらしつらくあったとしても、野にひっそりとかわいらしく咲く花々や踏みつけられても元気に育つ草たち、それに個性豊かな虫たちと遊べるひとときは、のら猫の身を至福と誇りで満たすのだった。
そんなある日、クロッチはふるさとの東京・目白界隈を歩いていた。駅前の通りをちょっと入ると、けっこう静かでギャラリーもチラホラとある、落ち着きとやさしさの感じられるところなのだ。そしてふと気づくと、小さな小さな原っぱが……。
「クロッチも野に咲く草花が好きよね。実は、私も……」
と、現れたのが大西和子さん。素材の糸づくりから取り組むオリジナル刺繡レースのブランド 「PJC」のオーナーデザイナーである。「私もクロッチと同じでアザミ、クローバー、スミレなど野に咲く草花が好き。PJCの刺繡レースの草むらにもどうぞ遊びに来てくださいね」
と、話しかけてくれた。大西さんは、独特の美意識で時間と手間をかけた納得のレースによって、刺繡レースの世界を創り上げてきた。
「クロッチは、ギリギリですっごくつらいときでも、ヘ、へッって笑い飛ばしちゃうでしょ。そこが好き。ね、私もクロッチといっしょに何かつくりたいわ」
そう笑って、大西さんはさっそくレースのデザイン画をサラサラと描き始めた。おぉ、なんとそこには草花とたわむれるクロッチがいるではないか!
PJCの34年の歴史で、初めて動物がモチーフになったのだ。
「クロッチの生き様に、クロッチの刺繡レースをつくりたくなってしまったの」
試作をくり返し、できあがったのが、PJCクロッチシリーズである。
野を良く生きるクロッチが、野の草むらをテーマにした刺繍レースのPJCと出会って。
クロッチは、のら猫であることに誇りを持っている。いつだったか、どこかのおじいさんが「のらとは、『野』に『良い』と書くんじゃよ。クロッチのような暮らしがしたいのぉ」とほめてくれたこともしっかと心に刻み、「オイラは、野に良い、自然派なんだ」と自負しているのである。
だから、たとえ風雨に打たれ、暑さ、寒さに身をさらしつらくあったとしても、野にひっそりとかわいらしく咲く花々や踏みつけられても元気に育つ草たち、それに個性豊かな虫たちと遊べるひとときは、のら猫の身を至福と誇りで満たすのだった。
そんなある日、クロッチはふるさとの東京・目白界隈を歩いていた。駅前の通りをちょっと入ると、けっこう静かでギャラリーもチラホラとある、落ち着きとやさしさの感じられるところなのだ。そしてふと気づくと、小さな小さな原っぱが……。
「クロッチも野に咲く草花が好きよね。実は、私も……」
と、現れたのが大西和子さん。素材の糸づくりから取り組むオリジナル刺繡レースのブランド 「PJC」のオーナーデザイナーである。「私もクロッチと同じでアザミ、クローバー、スミレなど野に咲く草花が好き。PJCの刺繡レースの草むらにもどうぞ遊びに来てくださいね」
と、話しかけてくれた。大西さんは、独特の美意識で時間と手間をかけた納得のレースによって、刺繡レースの世界を創り上げてきた。
「クロッチは、ギリギリですっごくつらいときでも、ヘ、へッって笑い飛ばしちゃうでしょ。そこが好き。ね、私もクロッチといっしょに何かつくりたいわ」
そう笑って、大西さんはさっそくレースのデザイン画をサラサラと描き始めた。おぉ、なんとそこには草花とたわむれるクロッチがいるではないか!
PJCの34年の歴史で、初めて動物がモチーフになったのだ。
「クロッチの生き様に、クロッチの刺繡レースをつくりたくなってしまったの」
試作をくり返し、できあがったのが、PJCクロッチシリーズである。