仕事着「のら猫クロッチ×カセヤマ」
岡山デニムでつくった「仕事着」
誇り高き仕事師へのあこがれをまとってみないかい!
クロッチは、どの猫よりも高いところに登れることを誇りにしている。「オイラは猫の中の猫なのさ」と。なので、自分よりも高いところで軽々と仕事する男たちに遭遇したときは驚いてしまった。そしてそのカッコいい男たちを見たくて、しばらく建設現場に通う日々が続いた。
そんなある日、男衆の中の紅一点に気づいた。それが鳶服専門の会社「鳶カセヤマ」の2代目、押上の忰山舞(かせやままい)お嬢だった。
「あの方たちは鳶職のみなさん。建築現場の高いところを華麗に動きまわるから『現場の華』ともいわれるのよ」
とやさしく寄ってきてくれ、「そういえばクロッチ、あの鳶のズボンの幅の広いところは『猫のヒゲ』っていうの。猫のひげのように危険なものを察したり、風の強さを感じたりして身を守るために工夫されているの」
とすごいことを教えてくれた。
猫のヒゲ! 鳶服に猫という言葉が使われていることにクロッチはトビあがりたいほど誇らしさを感じたのである。
「それに鳶服は機能性だけでなく、誇り高い装束でもあるの。鳶はつねに命がけの仕事。いつ高所から落ちて命をなくすかもしれない。でも、そのときにもきちんとした装束でいたいという美意識も込められているのよ」
服装は、ときにその人物を語るというが、仕事人としてのプライドの表明でもあるのだった。クロッチは、粋な兄さん姐(ねえ)さんにこの話を伝えるだけではなく着てもらいたいと思った。
岡山県の「鳶カセヤマ」本社をたずね、だれもが野外でかっこよく着られる「仕事着」をテーマに、素材はもちろん岡山デニムで、西陣の着物柄など和の心もちりばめた逸品の開発が始まったのである。
製造◎鳶カセヤマ 左から、桜デニム、千鳥デニム、薬摺デニム、ビンテージデニム。
岡山デニムでつくった「仕事着」
誇り高き仕事師へのあこがれをまとってみないかい!
クロッチは、どの猫よりも高いところに登れることを誇りにしている。「オイラは猫の中の猫なのさ」と。なので、自分よりも高いところで軽々と仕事する男たちに遭遇したときは驚いてしまった。そしてそのカッコいい男たちを見たくて、しばらく建設現場に通う日々が続いた。
そんなある日、男衆の中の紅一点に気づいた。それが鳶服専門の会社「鳶カセヤマ」の2代目、押上の忰山舞(かせやままい)お嬢だった。
「あの方たちは鳶職のみなさん。建築現場の高いところを華麗に動きまわるから『現場の華』ともいわれるのよ」
とやさしく寄ってきてくれ、「そういえばクロッチ、あの鳶のズボンの幅の広いところは『猫のヒゲ』っていうの。猫のひげのように危険なものを察したり、風の強さを感じたりして身を守るために工夫されているの」
とすごいことを教えてくれた。
猫のヒゲ! 鳶服に猫という言葉が使われていることにクロッチはトビあがりたいほど誇らしさを感じたのである。
「それに鳶服は機能性だけでなく、誇り高い装束でもあるの。鳶はつねに命がけの仕事。いつ高所から落ちて命をなくすかもしれない。でも、そのときにもきちんとした装束でいたいという美意識も込められているのよ」
服装は、ときにその人物を語るというが、仕事人としてのプライドの表明でもあるのだった。クロッチは、粋な兄さん姐(ねえ)さんにこの話を伝えるだけではなく着てもらいたいと思った。
岡山県の「鳶カセヤマ」本社をたずね、だれもが野外でかっこよく着られる「仕事着」をテーマに、素材はもちろん岡山デニムで、西陣の着物柄など和の心もちりばめた逸品の開発が始まったのである。
製造◎鳶カセヤマ 左から、桜デニム、千鳥デニム、薬摺デニム、ビンテージデニム。